この記事は銀河や星雲、星団の電子観望に興味のある方が初めて購入する天体望遠鏡の解説記事です!大人が天体観測、電子観望を趣味で楽しむときに満足できる望遠鏡を紹介しています。
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★秋の電子観望のおすすめは画面いっぱいに拡がるアンドロメダ大銀河です!
初心者向け電子観望用望遠鏡の紹介記事です。眼視観測向けも含めて9選紹介しました。
当サイトおすすめはP130 VIRTUOSO GTi(ヴィルトオーソ)です。架台が癖のある形状ですが持ち運びのしやすい、はじめての電子観望におススメの望遠鏡です。
そのつぎは130PDS(BKP130 OTAW Dual Speed)鏡筒+AZ-GTiマウント+三脚になります。セット品ではありませんが非常に良い望遠鏡です。上級者向けの仕上がりになっています。一生もので使っていける望遠鏡です。
初心者向け望遠鏡の検討早見表【電子観望用】
初心者にも使いやすくてリーズナブルで、なおかつ大人が使える天体望遠鏡の紹介記事です。
たいていの人は天体望遠鏡を買っても月と土星を見たら押し入れいきになります。電子観望を始めるとそんなことはありません。望遠鏡をはじめて購入するときの参考にしてください。
DSOはDeepSkyObject銀河、星雲、星団のことです
電子観望が大活躍します!
あらかじめ言っておきますが電子観望用に国産メーカーは入っていません。電子観望の視点でみると国産メーカーは価格、技術ともに検討できる製品はありません。
月 | 木星・土星 | オリオン星雲 | その他のDSO | 値段 | 電子観望 | |
アクロマート | ○ | ○ | △ | × | ○ | × |
アポクロマート | ○ | ○ | △ | × | × | ○ |
ニュートン反射 | ○ | ○ | △ | × | ○ | ○ |
マクストフカセグレイン | ○ | ○ | △ | × | △ | × |
表は望遠鏡の光学様式がもつ傾向を示しています。月や土星、木星はどのタイプでも対応できますが電子観望で向き不向きが出ます。
価格は光学様式でかなり違いが出ます。
紹介する望遠鏡の最低能力について【眼視観測】
- 月面についてはクレーターは問題なく見えます。デコボコを楽しめます。
- 土星の環はもちろん見えます。環の面上にあるカッシーニの空隙も条件が良ければ見えます。
- 木星は表面の縞模様が何本かと大赤斑も見えます。ガリレオ衛星はもちろん大丈夫!
- 火星は接近時に薄黒い模様は識別できます。
- DSO(銀河、星雲。星団)はオリオン星雲、アンドロメダ銀河、ヘラクレス座球状星団などの代表的なメシエ天体を確認できます。
予算10万円で望遠鏡の比較【スマホ撮影キット付きもあります】
私が使用しているAZgteP130N(廃盤)望遠鏡と機能的には変わらない最新のおすすめ機種を紹介します。以下の条件で選びました。
- 現在販売中の望遠鏡の特徴を比較します。
- 予算は初心者向けの10万円以内です。実売価格は6万前後です。
- 電子観望ができる自動導入・自動追尾機能が付属しているものに限定します。
- 電子観望で使用できるものに限定します。
メーカーSkyWhacher(スカイウォッチャー) made in China
現在もっとも勢いのある総合望遠鏡メーカーです。初心者向けを中心にして最近は上級者向けも攻めてきました。
性能と操作性の向上に全振りするのではなく価格を抑える販売戦略を感じます。
いちばんの売りは価格です。コスパでは他社を圧倒しています。しかし決して安かろう悪かろうではありません。
●反射望遠鏡の主鏡は放物面鏡を選びましょう
光学性能の肝である反射鏡はすべて放物面鏡なので性能は安心できます。残念ながら国産メーカーで初心者向け電子観望用の望遠鏡は選べません。
反射望遠鏡はレーザコリメーターで光軸調整しましょう
光軸調整は必ず必要です。レーザーコリメーターがあれば正確かつ簡単に合わせられます。
光軸がピシリと合った反射望遠鏡の中心像を堪能しましょう。
AZ-GteP130N 廃盤です。
私が現在使用している反射望遠鏡セットです。
ニュートン式反射望遠鏡 | 口径130ミリ | 焦点距離650ミリ(F5) | 自動導入自動追尾式経緯台 |
倍率65×・26× | 単三乾電池8本で駆動(電池は別売り) | レッドドットファインダー付属 | |
極限等級12.4等 | 集光力345倍 | アリガタ接続 |
スマホにアプリをダウンロードして操作します。リモコンはついていません。
反射鏡は放物面鏡です。自動導入経緯台なので初心者には扱いやすい望遠鏡になっています。
なおかつ初心者向けとしては最大口径です。
- 自動導入・自動追尾式の経緯台です。
- 手動操作はできません、あくまでもアプリで動かしてください。
- 初心者向けに作られているため比較的簡単に扱えます。
- 鏡筒と架台はアリガタで接続しています。アリガタが合えばどんな望遠鏡でも使用できます。
- セット品です。購入後すぐに組み立てて使用できます。
初心者として使い始めて4年が経過しました。電子観望がメインの使い方ですが満足度高いです。眼視でも不満はありません。土星の環は問題なく見れます。
最近はバローレンズを使い325倍で土星の眼視観測をしています。自動追尾のおかげで落ち着いて観測できます。
上限倍率は超えていますが明るい惑星は大丈夫です。像が崩れることはありません。
条件が良い時はカッシーニの空隙らしきものも見ることができます。自動導入は多少のコツが必要ですが絶対に必要な機能です。
工作精度もコスパで考えると充分以上です。重量も軽く、気が向いたらいつでも観測できる取り回しの良さです。ベランダや窓からの電子観望が楽しいです。
すでに廃盤です(モデルチェンジしました)
接眼部が樹脂製のため一眼レフの重量を支えるのは厳しいですが非冷却のCMOSカメラであれば問題ありません。
P130 VIRTUOSO GTi(ヴィルトオーソ) ベランダ天文台向けおすすめ機種
参考価格53159円税込み 電子観望で使うならいちばんの望遠鏡です。
Amazon特別仕様、接眼レンズ4ミリが付属して162倍で観測できます。惑星観測に威力を発揮します!限定販売のため在庫数台です
【国内正規品】Sky-Watcher スカイウォッチャー 天体望遠鏡 自動導入 スマホで操作 日本語表記 P130 VIRTUOSO Gti 4㎜アイピースセット SET064
ニュートン式反射望遠鏡 | 口径130ミリ | 焦点距離650ミリ(F5) | 自動導入自動追尾式経緯台 |
倍率162×【Amazon仕様】・65×・26× | セット重量7.3キロ | 単三乾電池8本で駆動(電池は別売り) | レッドドットファインダー付属 |
極限等級12.4等 | 集光力345倍 | アリガタ接続 |
スマホにアプリをダウンロードして操作します。リモコンはついていません。反射鏡は放物面鏡です。
独特のスタイルで卓上型の自動導入経緯台ですが初心者には扱いやすい望遠鏡になっています。なおかつ初心者向けとしては最大口径です。
- 架台が卓上型で地面に設置すると接眼部が低いのでしゃがまないと眼視観測は苦しくなります。かさ上げ必要です。
- 架台は自動導入、自動追尾機能付きでしっかりした造りで安定しています。搭載重量6キロで余裕あります。【Azgtiは5キロ】
- Amazon仕様の162倍でも自動追尾のおかげでゆっくり観測できます。【4ミリ接眼鏡付き】
- 土星、木星、火星であれば上限倍率越えの325倍でも像が崩れることはありません。
- この経緯台は自動導入だけでなく座標を記憶していますので手動で動かしてから自動に戻しても再アライメントの必要はありません。
- 鏡筒は余分な機能を省いた初心者向けの造りになっています。
- 鏡筒と架台はアリガタで接続しています。アリガタが合えばどんな望遠鏡でも使用できる架台です。拡張性があります。
- セット品です。購入後すぐに組み立てて使用できます。
- コンパクトなのでアウトドアや車中泊でキャンプのお供にいいかもしれません。
架台の構造から卓上に置くか、かさ上げをしないと眼視観測がしずらい望遠鏡です。架台を地面にベタ置きすると振動を拾いにくいので電子観望に有利です。
三脚を使った望遠鏡にくらべ架台の幅が狭いので、ベランダや窓から天体観測するのに適してます。
鏡筒のP130nは初心者向けの共通で搭載されている鏡筒です。光軸が狂いにくい構造で取り扱いやすい仕上がりになっています。
架台の形状がインパクトありすぎですが運びやすいですよ
架台の安定性と持ち運びの容易さで電子観望には最適な望遠鏡です。架台の形状に抵抗があるかもしれませんが抱えて運べば三脚よりも便利です。作動音が静かで深夜に使用しても近所迷惑になりません。
天頂に対しても望遠鏡が架台に接触することはありません。(天頂付近の自動導入はできません)
電子観望に限ると初心者にいちばんおすすめの望遠鏡です。眼視観測ではかさ上げが必要になります。三脚につけることも可能な構造ですが形状から見て不安定なのでおすすめしません。
架台の形状に抵抗があるかもしれませんが、地面に置けて振動に強そうな架台で電子観望におすすめいちばんです。持ち運びも簡単です。電子観望専用であればいちばんいいと思います。
ベニヤ板などの板状のスペーサを差し込んで水平出しをしましょう。架台には水平を調整する機能はついていません。
接眼部が樹脂製のため一眼レフの重量を支えるのは厳しいですが非冷却のCMOSカメラであれば問題ありません。
バローレンズか短焦点アイピースで高倍率の惑星観測も楽しいですよ。私は2×バローレンズを使って325倍にして土星、木星を見ています。とてもよく見えるし自動追尾で快適です。
130PDS(BKP130 OTAW Dual Speed)鏡筒+AZ-GTiマウント+三脚 電子観望におすすめ
参考価格43671+29800=73471税込み 電子観望、眼視観測ともに最強の組み合わせです
ニュートン式反射望遠鏡 | 口径130ミリ | 焦点距離650ミリ(F5) | 自動導入自動追尾式経緯台AZgti |
倍率23× | セット重量7.66キロ | 単三乾電池8本で駆動(電池は別売り) | 付属6×30光学ファインダー |
極限等級12.4等 | 集光力345倍 | アリガタ接続 |
セット販売の望遠鏡ではありません。鏡筒と経緯台をそれぞれ発注する必要があります。それで組み付けると使用できます。
標準付属の2インチ28ミリのアイピースで23倍で観測できます。高倍率は自分で別途注文する必要がありますが電子観望であればとくに購入する必要はありません。
仕様は完全に上級者向けになっています。接眼部はダブルフォーカサーで微妙なピント合わせが可能で剛性も充分です。
主鏡、斜鏡の光軸調整機構も精密にできています。
天体写真用の最小口径の望遠鏡です。
大ヒットしている自動導入自動追尾経緯台です。
三脚も延長ピラーも付属しています。乾電池を入れるとすぐに使えます。
セットで買うよりも間違いなくお得な買い物だと思います。
- この経緯台は自動導入だけでなく座標を記憶していますので手動で動かしてから自動導入にもどしても再アライメントの必要はありません。
- 天体写真を意識した造りです。精密な光軸調整が可能です。
- 接眼部は金属製です。2インチのアイピースも使用できます。
- 総重量7.66K(三脚含む)。汎用性のある鏡筒バンドで少し重くなっています。
- 鏡筒と架台はアリガタで接続しています。アリガタが合えばどんな望遠鏡でも使用できます。拡張性があります。
- 標準付属で光学ファインダーがついてます。
- 標準付属の2インチ28ミリのアイピースで見るDSO(銀河、星雲、星団)は素晴らしいですよ!
上級者仕様の望遠鏡で細部の構造と仕上げも違います。AZgti経緯台とセット購入すればすぐに電子観望を楽しめます。長く愛用できるでしょう。
不足しているのは接眼レンズ(アイピース)です。アメリカンサイズで10ミリと5ミリ。または10ミリとバローレンズ3×があれば月面や土星の環、木星の縞模様も十分楽しめます。
ダブルフォーカサーは電子観望だけでなく惑星の天体写真にも大活躍します!
BKP130+AZ-Go2 【納期未定】スマホ撮影キット付き
参考価格 64900円税込み 電子観望、眼視観測どちらにも使える初心者用のベンチマークになる望遠鏡です。
ニュートン式反射望遠鏡 | 口径130ミリ | 焦点距離650ミリ(F5) | 自動導入自動追尾式経緯台 |
倍率65×・26× | セット重量7.6キロ | 単三乾電池8本で駆動(電池は別売り) | レッドドットファインダー付属 |
極限等級12.4等 | 集光力345倍 | スマホアダプタ付き | アリガタ接続 |
スマホにアプリをダウンロードして操作します。リモコンはついていません。
反射鏡は放物面鏡です。自動導入経緯台なので初心者には扱いやすい望遠鏡になっています。
なおかつ初心者向けとしては最大口径です。
スパイダーの構造を見てもP130nよりも光軸は狂いやすいでしょう。
しかし正確に光軸を合わせることができる仕様にはなっています。
- この経緯台は自動導入だけでなく座標を記憶していますので手動で動かしてから自動導入にもどしても再アライメントの必要はありません。
- 斜鏡だけでなく主鏡にも調整ねじがあり光軸調整が正確にできます。初心者用とは思えない調整機能がついています。この造りは非常に良いです。
- 接眼部も樹脂製ですが、これまでの初心者用よりもかなり頑丈な造りです。2インチのアイピースも使用できます。
- 総重量7.6K(三脚含む)で取り回しに優れています。
- 鏡筒と架台はアリガタで接続しています。アリガタが合えばどんな望遠鏡でも使用できます。拡張性があります。
- 架台の造りはAzgtiよりもしっかりした造りに見えます。
- セット品です。購入後すぐに組み立てて使用できます。
- リニューアルしてスマホ撮影用のキットもついています。
これまでの初心者用望遠鏡にくらべて頑丈な造りと光軸調整の機能も充実しています。電子観望用としては充分な能力を持っています。
接眼部は樹脂製ですが肉厚でアメリカンサイズだけでなく2インチにも対応しています。非常に期待できる造りになっています。スパイダーの厚みが薄い分見え味は良さそうです。
架台も自動導入、自動追尾の機能にくわえて剛性のありそうなしっかりした外観です。斜鏡だけでなく主鏡の光軸調整もできる機能がついています。
このあたりは入門用ではなくて、ながく使える望遠鏡になっていますね
P130nの主鏡は狂いにくいのですが狂うと微調整が難しい構造です。 BKP130は、これまでの初心者用と違い光軸を納得できるまで調整できる構造になっています。
価格は初心者用の位置づけですが機能的にはそれ以上の内容があります。機能としては素晴らしい製品です。不安は実際に使用したときに、どの程度の精度と耐久性が確保されているかです。
致命的ともいえる欠点があります。架台の形状から天頂付近の観測はできません。70~80°くらいから天頂90°の位置に天体が差し掛かった場合、見ることができません。鏡筒に架台が干渉します。これをどう見るかです。
ウーム、天頂が・・・。それにしても初心者向けとは思えない仕様です。
天頂付近に入る天体の観測をするときは時間を避けて、天頂前後にいる時点で望遠鏡を向ける必要があります。初心者の電子観望用としてみると最高レベルの製品ではありますが、天頂付近での限界を考えるとおすすめできません。
天頂付近に入るDSO(銀河、星雲、星団)はけっこうあります。天頂にいる時間をさけて観測するという解決方法は現実的ではありません。天頂付近での不便を除くと電子観望・眼視観測ともに、もっともおすすめしたい望遠鏡です。
実際のところ初心者向けとしては主力商品の扱いをしているようです。このあと紹介するヴィルトオーソが一般的なスタイルの望遠鏡ではないので、広く天体観測に使用していくのであれば、大変すぐれた望遠鏡だと思います。
眼視観測に関しては接眼部の高さを考えると、ヴィルトオーソよりこの望遠鏡のほうが扱いやすいですね。ちなみにAZgte経緯台も天頂付近の自動導入はできませんが望遠鏡が架台に干渉することはありません。ぶつかることはないので取り扱いで気を使う必要はないです。
●初心者向けとは思えないおすすめの充実機能です。
●天頂が苦手なところだけが少しひっかかります。
●初心者向けとはいえ長く愛用できる仕様です。
●眼視観測を考えるとベストかな・・
●納期未定が続いています。
DOB150 VIRTUOSO GTi(ヴィルトオーソ)眼視観測向け
参考価格57200円税込み 眼視観測で月、惑星、DSO(銀河、星雲、星団)を楽しめます。
ニュートン式反射望遠鏡 | 口径150ミリ | 焦点距離750ミリ(F5) | 自動導入自動追尾式経緯台 |
倍率75×・30× | セット重量8.4キロ | 単三乾電池8本で駆動(電池は別売り) | レッドドットファインダー付属 |
極限等級13.4等 | 集光力 | 459倍 | アリガタ接続 |
スマホにアプリをダウンロードして操作します。リモコンはついていません。反射鏡は放物面鏡です。
卓上型の自動導入経緯台ですが初心者には扱いやすい望遠鏡になっています。
トラス構造で軽量化した初心者向けとしては最大口径の望遠鏡です。
- 安価ながら150ミリの口径を持つDSO向けの望遠鏡です。
- 卓上型の架台で地面に設置すると接眼部が低いのでしゃがまないと眼視観測は苦しくなります。
- 接眼部がピントを回転で合わせるヘリコイド式です。使いにくいです。
- 架台は自動導入、自動追尾機能付きでしっかりした造りで安定しています
- この経緯台は自動導入だけでなく座標を記憶していますので手動で動かしてから自動に戻しても使えます。
- 鏡筒と架台はアリガタで接続しています。アリガタが合えばどんな望遠鏡でも使用できます。拡張性があります。
- セット品です。購入後すぐに組み立てて使用できます。
接眼部がヘリコイド式(回転で接眼部を伸縮させる方法)で電子観望にCMOSカメラをつけると画面が回転します。天体の構図決めに向きません。
トラス構造は光軸の調整が必ず必要です。さらにスェードなどで外光の遮断対策も必要です。
眼視観測で月、惑星、DSOを狙うコンセプトのようです。電子観望には向きません。DSOに関しては150ミリあっても眼視観測では、ほとんど構造や詳細を確認することは不可能です。
市街地では鏡筒に外光が入らないように工夫がいります
架台はアリガタ仕様なので将来的に鏡筒を変更することも可能です。ヘリコイド式の接眼部は電子観望、天体写真には向いてません。(電子観望が不可能ではありません)
AZ-GTe 70SS 眼視観測向け
参考価格 53,460円税込み 初めて望遠鏡を使う方向けです。
アクロマート式屈折望遠鏡 | 口径70ミリ | 焦点距離700ミリ(F10) | 自動導入自動追尾式経緯台 |
倍率70×・28× | 単三乾電池8本で駆動(電池は別売り) | レッドドットファインダー付属 | |
極限等級11.0等 | 100倍 | アリガタ接続 |
アクロマートなので電子観望では色収差の影響をぬぐえません。
口径70ミリ、焦点距離も700ミリなのでF10になります。暗いF値はDSOの電子観望には不利です。
露出時間がかかり振動の影響も受けやすくなります。
初心者の月、惑星の眼視観測にむいた望遠鏡です。
- 屈折式望遠鏡なので直感的に操作することが可能です。
- 望遠鏡について特別なメンテナンスは不要です。
- 架台は自動導入、自動追尾機能付きです。
- 鏡筒と架台はアリガタで接続しています。アリガタが合えばどんな望遠鏡でも使用できます。拡張性があります。
- セット品です。購入後すぐに組み立てて使用できます。
架台はアリガタ仕様なので将来的に鏡筒を変更することも可能です。眼視観測向けですが月、惑星の電子観望、天体写真に使えなくもないです。ただし色収差はでます。
MAK127AZ-Go2 月・惑星観測の理想かな
参考価格 96800円税込み 月、惑星を高倍率で観測できる高性能望遠鏡です。
スカイウォッチャー 【国内正規品】Sky-Watcher 天体望遠鏡 NEW MAK127 AZ-Go2 自動導入式 経緯台 SW1080050029N
マクストフカセグレイン式 | 口径127ミリ | 焦点距離1500ミリ(F11.8) | 自動導入自動追尾式経緯台 |
倍率150×・60× | セット重量8.5キロ | 単三乾電池8本で駆動(電池は別売り) | レッドドットファインダー付属 |
極限等級12.3等 | 集光力329倍 | スマホアダプタ付き | アリガタ接続 |
天頂ミラーが付属しています。
鏡筒は発売されて20年経過しています。
世界中で販売されており非常に評価の高い望遠鏡です。
F値12で無理なく高倍率が出せます。
そのぶん最低倍率が60倍と高めになっています。
できれば30ミリくらいのアイピースを別途購入したほうが使いやすいです。
- 屈折式のように目標天体を顔の正面に捉えることができます。
- コンパクトで扱いやすい望遠鏡です。
- 光軸調整をはじめ主鏡の洗浄が不要などメンテナンスが簡単です。
- 色収差のない非常にシャープな像を楽しめます。
- 架台は自動導入、自動追尾機能付きです。
- 架台は自動導入、自動追尾機能付きです。
- 鏡筒と架台はアリガタで接続しています。アリガタが合えばどんな望遠鏡でも使用できます。拡張性があります。
- セット品です。購入後すぐに組み立てて使用できます。
- リニューアルしてスマホ撮影用のキットもついています。
月・惑星を高倍率で観測するには最高でしょう。眼視観測だけでなく月・惑星の天体写真でも大活躍しています。
F値が大きいのでDSO(銀河、星雲、星団)の電子観望には向いていません。月・惑星の電子観望データを画像編集した素晴らしい天体写真がたくさん発表されています。
月面、土星の環、木星の縞模様を高倍率で観測して満足できます。天体写真にもつかえます。メンテナンスも容易で取り扱いやすい理想的望遠鏡です。
DSO(銀河、星雲、星団)の電子観望は暗いF値と長い焦点距離のせいでかなり難しいでしょう。とくに経緯台では無理です。
Askar 『FMA135』 口径30mmF4.5 EDアポクロマート鏡筒のみ
参考価格47,520円税込み 電子観望専用の望遠鏡です。銀河の群像に最適!
必須パーツで【NC0022】Northern Crossミニアリガタレール A 参考価格2200円税込み 他に取り付けねじ1個必要です。別途購入が必要な鏡筒のみの販売です。
この商品は鏡筒のみです。電子観望するには自動導入経緯台が必要です。
- アポクロマート式屈折望遠鏡です。
- 口径30ミリ焦点距離135ミリです。
- 別途Sky Watcher AZ-GTiマウント+三脚 参考価格49,500円税込みが必要です
色収差のないシャープな星像が撮れます。
焦点距離が短かく天体の導入は楽です。広い範囲を見るのに専用化された電子観望用の望遠鏡です。
かみのけ座おとめ座の銀河団など1画面で何点もの銀河を捉える群像観測には最適です。
AZgti経緯台と組み合わせてお手軽に電子観望できます。
眼視観測も可能ですが双眼鏡程度の倍率になります。実質的に無理でしょう。
基本、電子観望専用の望遠鏡です。ちいさな銀河の構造を見るのは無理です。アウトドアや車中泊で使うにはアリですね。光軸調整がないし焦点距離も短くて扱いやすいです。特に初心者の方にはいいと思います。
望遠鏡というよりも望遠レンズです。眼視はあきらめましょう。AZgti経緯台と組み合わせてお手軽電子観望するには最適ですね!
電子観望に使える望遠鏡視点で紹介しました
電子観望向けの望遠鏡ですから自動導入・自動追尾がついてない望遠鏡は選べません。国産には該当する製品はありません。国産は天体写真向けの高価な望遠鏡になります。
電子観望におすすめするのはP130 VIRTUOSO GTi(ヴィルトオーソ)です。架台が癖のある形状ですが持ち運びのしやすい、いい望遠鏡です。
次はP130+AZ-Go2になります。
エンコーダ付き経緯台の機能
エンコーダがついている経緯台とついてない経緯台があります。違いを説明します。
エンコーダ付き:Azgti・VIRTUOSO GTi(ヴィルトオーソ)・P130+AZ-Go2の3機種
エンコーダなし:Azgteの各種望遠鏡
望遠鏡を動かすときに手動で動かしたい時があります。はなれたところにある天体に向けて大きく動かしたり、目標を探すために手で振り回して動かすことがあります。
望遠鏡を動かすときはいつもアプリを使いましょう
Azgteタイプの望遠鏡はエンコーダが内蔵されていないので、この動作をするとせっかくアライメントして望遠鏡に自分の位置を記憶させたデータが飛んでしまいます。
引き続いて自動導入で動かすことができなくなります。望遠鏡を動かすときは常にアプリを使わなければなりません。大きく動かしたいときはモーターのゆっくりした動作なのですこしイライラしますね。
望遠鏡はエンコーダで自分の位置を把握します
エンコーダが内蔵されている経緯台は位置情報が記憶されますから最初にアライメントした情報が消えることはありません。手動で振り回して引き続き自動導入しても機能します。
Azgti・VIRTUOSO GTi(ヴィルトオーソ)・P130+AZ-Go2の3機種の架台がそうです。導入精度と追尾性能は同じです。操作性にかんしてエンコーダのないAzgteはすこしおとります。
望遠鏡を購入するなら、とにかく自動導入機にしましょう!エンコーダーはなくても大丈夫です。自動導入があれば趣味の道具として長く使えます。
あえて初心者に反射望遠鏡をおすすめする理由!
あえて反射望遠鏡をおすすめします。ここは「電子観望でDSO(銀河、星雲、星団)を見よう」が趣旨のサイトだからです。
小さい口径で短い焦点距離の望遠鏡でもDSO(銀河、星雲、星団)は見えます。しかし大きい口径と長焦点の望遠鏡で見たほうが迫力が違います!
天体の導入やメンテナンスは面倒ですが、ここは頑張って反射望遠鏡にしましょう。大人の趣味です。困難な路を選ぼうではありませんか!以上。
望遠鏡の口径は集光力と分解能を決定します!努力で補えません。ニュートン反射は大口径でも安価です。ギリギリの大口径でDSO(銀河、星雲、星団)を攻めましょう。
色収差がない反射望遠鏡【天文台の大型望遠鏡は反射式です】
反射望遠鏡には色収差はありません!これが一番のメリットです!アポクロマートでも厳密には色収差は残っています。
ニュートン式反射望遠鏡は覗き込むところが鏡筒の横になるので操作には慣れが必要です。
横から覗いて天体を導入するのは難しそうですが自動導入があると問題ありません。むしろ高度が高くなる天体を観測するには横から見るほうが姿勢が楽です。
さらに光軸調整という作業がついてきます。そして反射鏡はレンズにくらべて劣化しやすく10年程度つかえば再メッキが必要となります。
それでもニュートン式反射望遠鏡はコスパが抜群です。特に初心者向けは複雑な光軸調整が最低限ですむように造られています。
やっかいと言われている光軸調整ですが、30センチで焦点距離が1500ミリのニュートン反射でも慣れれば光軸調整に10分かかりません。(実際のところ5分とかかりません)
光軸調整が決まると気持ちの良い像を見せてくれます。むしろ楽しい作業と思ってください。
電子観望で銀河の渦巻き見るなら大口径!
レーザーコリメーターは反射望遠鏡には必須です。これさえあれば光軸調整なんかあっという間です。
SVBONY SV120コリメーター 光軸修正アイピース 光軸調整用 ニュートン式望遠鏡アライメント用 1.25インチ 7段階の輝度調整 2 インチ アダプター付き
大口径を求めるなら反射望遠鏡!コスパは最高!
大口径で十分な光学性能を発揮してくれます。大きな口径と比較的短焦点を安価に手に入れることができる望遠鏡はニュートン式反射望遠鏡だけです。
大口径と短焦点から得られる天体の迫力はメンテナンスの煩わしさを忘れさせてくれます。素晴らしい天体を自分の目でリアルタイムで見る電子観望におすすめです。
大口径は正義です!
望遠鏡は口径が大きくなればなるほど、天体の驚くような形状と詳細な構造を見せてくれます。
遠くにあって暗い銀河を少しでも大きく見たいと思うのであれば反射望遠鏡がいちばんおすすめです。手のかかるヤツですが、そこがいいのです。めんどくさいを楽しみましょう。
口径は大きくなればなるほど弱い光を捉えることができ細かい部分も見えてきます。口径の大きさが倍率と分解能を決定します。
短い時間で弱い光を取り込むには大口径の優位はゆるぎません。はじめての電子観望に最適です!
望遠鏡の光学形式と口径の価格比較【鏡筒のみ】
搭載重量が5キロのAZgti経緯台で使える望遠鏡での比較です。鏡筒のみでの比較になってます。ニュートン反射の光学性能に対する価格面での優位性は明らかです。
メーカー | 口径 | 焦点距離 | F値 | 価格(税込み) | |
アクロマート屈折 | ケンコー | 10センチ | 500ミリ | 5 | 60500円 |
アポクロマート屈折 | スカイウォッチャー | 8センチ | 600ミリ | 7.5 | 115500円 |
セミアポクロマート屈折 | SVボニー | 10センチ | 700ミリ | 7 | 78192円 |
ニュートン反射 | スカイウォッチャー | 13センチ | 650ミリ | 5 | 34800円 |
電子観望するには望遠鏡とCMOSカメラが必要です
ここからは大人が使う眼視観測用望遠鏡の2強徹底比較!
電子観望を離れて大人の天体観測に耐えられる望遠鏡を調べてみました。一般的な使い方である眼視観測を基準で解説しました。はじめて天体観測に取り組もうと考えておられる方には参考になると思います。
ビクセン ポルタII A80Mf 眼視観測向き 実績いちばんベストセラー機
参考価格 62723円税込み 眼視観測向きで初心者にも扱いやすい望遠鏡です。ポルタ経緯台の利用価値は高い!
ビクセン|Vixen 天体望遠鏡 ポルタ2 A80Mf [屈折式 /経緯台式 /スマホ対応(アダプター別売)][ポルタ2A80MF]
Vixen 天体望遠鏡 ポルタII経緯台シリーズ ポルタIIA80Mf 39952-9
アクロマート式屈折望遠鏡 | 口径80ミリ | 焦点距離910ミリ(F11.4) | 経緯台ポルタⅡ |
倍率144×・46× | セット重量9.0キロ | 上下・水平微動装置付き | 6倍30ミリ光学ファインダー |
正立天頂プリズム付き | 極限等級11.3 等 | 集光力131倍 | アリガタ接続 |
もっとも知名度の高い国産望遠鏡メーカーが出している大ヒット商品です。
初心者向けの代表的製品でしょう。小学校の備品とかで採用されてます。
間違いなくスタンダードといえる望遠鏡です。
電子観望には使えませんが眼視による月、木星、土星であれば充分です。
特に架台のポルタⅡは、これだけで購入する価値のある製品です。
しっかりした剛性とフリーストップの操作性。さらにアリガタ構造で互換性を確保しています。いろんな望遠鏡を載せ変えて楽しめます。
欠点は微動ハンドルが短いことでしょう。腕を伸ばしての操作になります。しかしこの架台と三脚はみるからに頼もしい造りになっています。
月のクレーターや土星の環を見たいと思ったらすぐに持ち出して観測できます。天体観測の楽しさを体験できるおすすめの望遠鏡です。
高倍率をつかって手動による眼視観測はブレとの戦いになります。かなりの熟練を必要とします。
スコープテック アトラス80 眼視観測向き
参考価格 66800円税込み 眼視観測向きで初心者にも扱いやすい望遠鏡です。
スコープテック アトラス80 天体望遠鏡セット 日本の工場が本気で作った初心者用望遠鏡 子供 キャンプ クレーター 土星の環が見える 木星の縞が見える 金星 月 天体観測
アクロマート式屈折望遠鏡 | 口径80ミリ | 焦点距離1000ミリ(F12.5) | 経緯台トップマウント式 |
倍率167× ・111× ・40× | セット重量6.7キロ | 上下・水平微動装置付き | のぞきあな式ファインダー |
天頂ミラー付き | ねじ止め |
ポルタⅡに対抗できる望遠鏡です。
アクロマートではいちばんよく見えると評判の望遠鏡です。
トップマウントの架台もしっかりしています。
観測で悩まされるブレを最小限に抑える構造になっています。
完成度ではポルタⅡを超えています。
ただし専用架台のため発展性は犠牲になっています。鏡筒の載せ替えはできません。
単純に望遠鏡比較をするとアトラス80は完成度が高いと思います。
ファインダーは別売りですが月や惑星の観測では特になくても大丈夫です。重量がポルタⅡよりも2.3キロ軽いのは稼働率を上げる重要なポイントです。
高倍率と低倍率の設定がうまく出来てます。焦点距離がポルタⅡより長い分、見え味は有利ではあります。
手動による高倍率の眼視観測はブレとの戦いになります。かなりの熟練を必要とします。
当サイトは違いますが一般的には初めての望遠鏡は屈折式がおすすめになります。取り扱いが簡単でメンテナンスも容易だからです。
ポルタII A80Mfとアトラス80を比較する
光学性能はほとんど変わらないとして架台についてはポルタに発展性があります。アリガタを持つ鏡筒であれば取り付け可能です。
しかし鏡筒を交換することはまずないでしょう。変えるとしたら架台は赤道儀でも経緯台でも自動導入にすることになります。
鏡筒の互換性を判断基準にすることの意味はないと思います。しかもポルタ経緯台の重量はかなりあります。
総合的に考えてアトラス80のほうが使い勝手はよいでしょう。
アクロマート屈折望遠鏡でも電子観望はできます
色収差は眼視のときより電子観望や天体写真などで大きく影響します。補正がされていない青や紫の波長が画面の全面に強く出てきます。
しかし写らないというわけではありません。癖のある発色と全体的にシャープさにかける見え方にはなります。
暗い天体を電子観望するときは小さいF値か長い露出時間が必要です!
紹介した2機種についてはF値が大きく撮ってある関係上、暗いDSO(銀河、星雲、星団)を苦手とします。
オリオン星雲やアンドロメダ銀河のように明るいものは観測可能です。ただし決して得意ではありません。
明るい月、木星、土星、火星は楽しめます。
天体望遠鏡でスマホを使う
最近は天体写真をスマホで撮影したいと考えている方もたくさんいます。BKP130+AZ-Go2はセットの中にスマホ撮影キットが付属されています。
ほかの機種もオプションでスマホ撮影キットを購入すれば撮影はできます。キットなしでも撮れるのですがスマホを接眼部に固定できないとけっこう難しいです。
土星の環ぐらいは撮れますよ。チャレンジしてください!