コスパ抜群!電子観望BKP130AZGo2・ceres-c

コスパ抜群!電子観望BKP130AZGo2・ceres-c

電子観望に必要な機材と概算、やりかたを簡単に説明しています。望遠鏡は初心者用の自動導入自動追尾機能付きのニュートン反射です。

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スカイウォッチャー New BKB130+AZ-Go2 自動導入式経緯台 ※自動導入・自動追尾 スマホアダプター付スマートフォンで撮影 :SW1080040037N:双眼鏡と望遠鏡の店 シュミット - 通販 - Yahoo!ショッピング
放物面鏡を採用した本格的なニュートン式反射望遠鏡です。彗星や天の川に散らばる星雲や星団を低倍率で観測するのに最適です。鏡筒にはアリガタプレートが装備されていますので、同規格の他の架台でも使用可能です。

電子観望は望遠鏡とパソコンで見る天体観測です

当サイトおすすめの天体望遠鏡とCMOSカメラです。

反射望遠鏡口径焦点距離F値金額(税込み)
virtuoso DTi P130
ヴィルトオーソ
13センチ65センチ555242円
BKP130 AZ-Go213センチ65センチ564900円
CMOSカメラセンサー解像度センサーサイズピクセルサイズ金額(税込み)
ceres-c(ケレス)IMX2241304×9764.9×3.7(1/3型)3.75ミクロン23100円
uranus-c(ウラヌス)IMX5853856×218011.2×6.3(1/1.2)2.9ミクロン72600円

電子観望専用ならvirtuosoDTi130ヴィルトオーソがおすすめ。眼視観測も含めた総合力ではBKP130AZ-Go2をおすすめします。入門用CMOSカメラはceres-cがおすすめです。

ceres-cでコストをかけない電子観望!

【電子観望】でもお金をかければきりがないので、あくまでも必要最小限の予算でありながら、かなりのクオリティで【電子観望】が楽しめる仕様の提案をします。

この初心者用の望遠鏡とCMOSカメラでもかなりの観測対象があります。すべてを観測するには何年もかかると思います。

ceres-cは古いセンサーで若干ノイズが気になりますが感度の良いなかなかの画像を見せてくれます。価格は安いですが侮れない性能です。

必要なものは以下になります。私の実体験を語りたいので、私が実際に使用している機材を紹介します。

使用しているノートパソコン  dell製inspiron3951 ストレージ512GB メモリ16GB

ノートでもデスクトップでも構いませんが、取り回しを考えるとノートPCが有利です。パソコンの性能はOSはWindows最新版、プロセッサIntelCorei5以上、ストレージ128GB以上、メモリ8GB以上 

ほとんどの方は現在お使いのパソコンで対応できると思います

特別ハイスペックなパソコンでなくても大丈夫ですよ

私が使用している機材の紹介です

天体望遠鏡Sky-Watcher製 AZ-GTe P130 ニュートン式反射望遠鏡口径130ミリ アマゾン現状価格55000円(現在は廃盤でモデルチェンジしてます)現在のおすすめはBKP130Az-Go2現状価格64900円。基本操作については同じですvirtuosoDTi130ヴィルトオーソもBKP130Az-Go2も参考にしてください。

CMOSカメラPlayer One製 Ceres-C センサーサイズ3分の1インチ アマゾン現状価格23100円

単三乾電池8本 望遠鏡に使用します、充電すると8~10時間くらい使用できると思います
意外と出費になるので私は後日、コストコで充電タイプのエネループを買いました

スマホiPhonSE第2世代 64GB これがないと望遠鏡の操作ができません。androidスマホでもタブレットでも使えます。

望遠鏡とCMOSカメラは標準セットです。追加でオプション購入をしない標準仕様での【電子観望】の説明になります。

これだけで【電子観望】はできます。ぜひ挑戦してください!

※金額は2024年1月のものです

基本操作については同じですvirtuosoDTi130ヴィルトオーソもBKP130Az-Go2も参考にしてください。光学性能は同等です。

必要な望遠鏡P130VIRTUOSO GTiかBKP130AZGo2

この望遠鏡は電子観望だけでなく、ふつうに望遠鏡で月のクレーターや土星の環を見る眼視観測も楽しめます。特別な改造はしません。標準仕様での観測です。

電子観望はおとな向け天文機材が必要です

成人した大人を対象にしています。子供向けの天文機材ではありません。長く使ってもらえると思いますが、少しはコストがかかります。重量も小学生の低学年では重たいと思います。

電子観望には望遠鏡とCMOSカメラが必要です!

望遠鏡はSky-Watcher AZ-GTe P130Nを使ってます。

【すでに廃盤になっています現在おすすめはP130 VIRTUOSO GTi(ヴィルトオーソ)。またはP130AzGo2となります。光学性能と基本操作は同じです。】

◆口径13センチの初心者向けの安価なニュートン式反射望遠鏡です現在5~6万円くらいでした。

この望遠鏡についている自動導入機能と自動追尾機能は絶対に必要な機能です。とくに電子観望をするのなら外せません。

この望遠鏡を私が実際に使用しての感想ですが、コスパの良い初心者向けの非常に良い望遠鏡です。

ただしスマホは必ず必要です。望遠鏡を手で動かして天体を導入するのではなく、スマホのアプリがコントローラーになります。

スマホの画面をポチポチしながら望遠鏡を動かします。望遠鏡を動かす電源には単三乾電池が8本必要です、あらかじめ用意してください。

鏡筒と架台がセットになって販売しています。接眼レンズも2種類ついています10ミリは65倍、25ミリは26倍です。軽くて組み立ても簡単で、届いてすぐに観測できます。セット重量7.6キロ。

望遠鏡はセット品にしましょうね。すぐに使えますから。

13センチ反射の眼視観測した性能

【性能】月のクレーター、土星の環、木星の縞模様、金星の満ち欠けも見ることができますが65倍だと見えても惑星は小さくて物足りないと思います。

接眼レンズを5ミリにすると130倍になるので、惑星をしっかりと見たい方は後日、購入してもいいと思います。市販している接眼レンズはいろんなサイズがあるので倍率はお好きに変更できます。

ちなみに私は4ミリを購入して163倍で観測してます。非常に良く見えます。

バローレンズ3倍と10ミリでは195倍になりますがこれも非常に良く見えます。【最近はこの組み合わせで見ることが多いです】

倍率はミリにして望遠鏡の焦点距離を接眼レンズの焦点距離で割った数字です

月面や土星や木星の惑星は限界性能に近い倍率のほうが迫力があります。シーイングがよければ像の破綻はありません。月のクレーターは195倍で観測すると画面全体に月面が広がり、かなりの迫力です!

望遠鏡の限界倍率は口径をミリとしてその2倍が上限といわれています。13センチだと260倍が限界倍率になります。195倍は余裕で性能発揮します。

【特徴】反射式ですから色収差はありません。ただし視野の周辺部はひずみがでます(反射望遠鏡はそんなもんです)実際に観測するときは視野の中心付近で見ます。あまり気にすることはありません。

【電子観望】になると使用するCMOSカメラがCeres-Cの場合、センサーが小さいので周辺のひずみは影響しません

土星の環はもちろん本体にある薄い縞模様もわかります、感動しますよ!カッシーニの空隙は空の状態が良ければわかりますが、なんとなく見えてる感じはしていますが、しっかりと溝が見えるところまではいきません。老眼のせいかもしれませんが・・・

おなじく木星は表面の縞模様が2本以上はっきり見えます。縞模様のうねりもわかります。もちろん大赤班も見えます。ガリレオ衛星は普通に見えます。金星の満ち欠けは見えます。

月と惑星は電子観望よりも自分の目で見るほうがはっきり見えます

この望遠鏡の得意とするところは130ミリの口径をいかした銀河、散光星雲、惑星状星雲、球状星団といったDSO(ディープスカイオブジェクト)の観測でしょう。

オリオン星雲、アンドロメダ銀河、リング星雲、亜鈴状星雲、球状星団のM13やM22など見ごたえのあるメシエ天体はかなりあると思います。

特にM13やM22の球状星団は周辺の星が分解して見えているのではないかと思うこともあります。中心から周辺にいくとザラザラした感じに見えます。不思議な光景です。

自分の目で直接見る眼視観測は初めて見たときは特に感動が大きいです!しかし、しょっちゅう見てると変わり映えしないので飽きてきます

この望遠鏡でも銀河、星雲、星団の詳細な構造を眼視で、確認できるのはオリオン星雲くらいではないでしょうか。

もっと大口径になっても同じです。球状星団については結構楽しめるものがありますがDSO(銀河、星雲、星団)は存在を確認するだけです。

それでも望遠鏡の大きい口径は正義です!

ただし【電子観望】なら口径が大きく集光力もあるので、メシエ天体だけで数十個は面白く見ることができますまさに【電子観望】向けの望遠鏡といえます!

架台のAZ-GTeは単品販売しているAZ-GTiの廉価版のようです。基本性能は変わりませんが望遠鏡を手動で動かしたときに位置情報が記録できないのです。

手で自由に望遠鏡を振り回して天体を導入することはできません。導入しても、そのあとの追尾が正確にできなくなります。まどろっこしいようですが望遠鏡の操作はアプリの矢印キーでやってください。

Azgti経緯台は単品でも販売しています。こちらはエンコーダーが内蔵されていて位置情報を記憶しています。アライメント後に手動で動かしたあとも、そのまま自動導入できます。

ただし導入精度はそれなりにありますので26倍の低倍率であれば視野のどこかに入ると思います。架台と三脚の剛性もそれなりにあります。もちろん風が強い時はどうしてもブレます。

赤道儀と違って、軽くて取り回しも楽で設置も簡単です。いつでも気軽に望遠鏡を出して天体観測することができます。

風がなければ天体を真ん中に捉えて静止したまま、しっかり自動追尾してくれます。ピント合わせのときや望遠鏡に触れるとブレますが、しばらくすると静止します。

手動の望遠鏡のように天体の動きに合わせて、せわしなく微動ハンドルを動かして追いかける必要がありません

できるだけ望遠鏡には触らないようにしましょう

これが手動で追いかける経緯台や赤道儀だと、微動ハンドルを触るたびに必ず望遠鏡がぶれるのでストレスになります。

スマホがコントローラーになります

望遠鏡をスマホで操作するのは、慣れるまでストレスを感じると思いますが、手動で操作すると必ず望遠鏡がぶれます。静止するまで時間がかかります。

スマホ操作では最大スピードで動かしてもブレることはありません。慣れると手放せなくなると思います。

片持ちフォークの自動経緯台はいくつかありますが基本的な性能は同じです。操作についても変わりません。あえて違いを探すと形状の違いからくる振動に対する耐性です。ヴィルトオーソは直置きすれば安定感があります。

CMOSカメラはceres-c、初心者さまにおすすめします!

CMOSカメラはPlayer One製 Ceres-Cを使用しています初心者向けの現在のところ、いちばんお安いCMOSカメラです。

センサーのサイズが3分の1インチなので画角が小さくアンドロメダ銀河などは全体像が入りません。しかしお安いCMOSカメラとはいえ侮れない性能を持っています。

星雲、星団、銀河だけでなく月や惑星も大丈夫です!初めて天体観測に興味を持った初心者の方がお試しで使うには、すごくコスパの良いCMOSカメラです。

焦点距離が650ミリのAZgteP130で使用しても画角に収まらないのはアンドロメダ銀河くらいです。オリオン星雲も迫力満点で、ちょうどぐらいに収まってくれます。

慣れるとメシエ以外のNGC天体も面白いです。地味な天体が多いですが中には掘り出し物がけっこうあります。それこそキリがないです。

センサーの感度もよく、暗い天体もじゅうぶん見せてくれます!

現在販売されている反射望遠鏡でおすすめはP130 VIRTUOSO GTi(ヴィルトオーソ)です。光学性能はAzgteP130Nと同じです。架台の機能も同じです。むしろ向上しています。

位置情報が記憶されるので途中で手動操作をしても引き続き自動導入できます。架台も安定性が増して振動には強くなっていると思われます。

電子観望は自動導入、自動追尾機能があってこそできる観測方法です。

明るいメシエ天体の導入方法です

これから説明する方法は初心者が初めて【電子観望】に挑戦する方法だと思って読んでください。明るくて探しやすいメシエ天体の導入方法の説明になります。暗い天体ではこのやり方はしません。

いちどアイピースで天体を確認してから電子観望に切り替える方法です。そのため眼視観測が可能な天体のみに有効になります。【電子観望】に慣れるための準備運動のようなものです。以下その手順です。

事前の準備 (自宅でする電子観望)

望遠鏡の操作に慣れておくことは当然ですが、それ以外にも準備しておくものがあります。

スマホと望遠鏡のバッテリーの確認は必ずしてください!

  • スマホまたはタブレット
  • 単三乾電池8本→望遠鏡用です
  • 懐中電灯または照明になるもの
  • パソコンと電源ケーブル
  • パソコンを置く台→PC画面でのピント調整の時にあると便利です

事前にSharpCapをパソコンにインストール

【電子観望】ではCMOSカメラのデータを、パソコンに取り込んで見るためのソフトが必要です。私が使用しているのはsharpcapと呼ばれるソフトです。

現状ではこちらのソフトが一般的です。以下のURLからダウンロードしてください。

http://www.sharpcap.co.uk/sharpcap/downloads

有料版と無料版があります。私は無料版で使用しています。どちらでも結構ですが、このソフトがないと【電子観望】はできないので、必ず事前にパソコンにダウンロードは済ませておくようにしてください。

スマホに必要アプリを入れておく

星座表ソフトで無料のアプリがあります、インストールしておいてください。星座名と代表的な星の名前の載っているものと、メシエ天体の情報も必要です。

私はiOSなので星座表という無料アプリを使用しています。アンドロイドでも同じようなアプリはありますから事前にダウンロードを済ませてください。

事前に天体をピックアップしておきましょう

スマホかタブレットにインストールした星座表のようなソフトは、スマホを望遠鏡につなぐとスマホがコントローラになってしまうのでネットとは切り離されて使えなくなります。

できればスマホを2台使って1台はネットに繋いで星図として使用したほうが便利です。スマホが1台しかないときは事前に星座表ソフトで当日見たい天体を調べておきましょう。

望遠鏡の操作と光軸調整は日ごろから練習しましょう。

星座表ソフトで観測日の観測時間を設定して、その時間帯に見えるメシエ天体を選びます。メシエ天体はかなり見つけやすいのですが、それでも難易度の高い天体もあります。いずれ探しやすいメシエ天体のリストを上げるつもりですがそれまで待ってください。

※さんかく座M33などは5等級と言われてますが、かなり探しづらくお勧めできません。

球状星団の明るいものは大きさもありますし中心部が明るく一見して星とは違って見えますから、探しやすいと思います。見たい天体が決まればメモしておいてください。

あらかじめ観測対象を決めておかないと時間の無駄になります。天体観測は天気次第のところがあります。準備をしておかないと大事なチャンスを逃しかねません。

電子観望スタート【自動導入経緯台はセッティングが命】

まずは望遠鏡を水平にしっかりと据え付けします。水準器の気泡が丸い枠の中に入るまで足の長さを調節してください。

脚と地面の間に何か薄い板状のものを入れて水平出しをするのもいい方法です。私はベニヤ板の端切れとゴム板で数種類の厚みの物を準備しています。

水平は自動導入と自動追尾の基準になりますから、しっかりやりましょう。とはいえ水準器の品質がかなり簡易タイプですから、すぐに水平出しできます。

  • 望遠鏡の電源を入れてSynScanProのwifiに接続します
  • スマホの設定にあるWi-Fiの画面がSynScanProになると接続完了です

スマホが望遠鏡につながったらネットは見れなくなります。

  • スマホのSynScanProアプリをタップして起動します
  • 画面の上にある「接続する」をタップすると望遠鏡とスマホが接続したことになります
  • これで望遠鏡をスマホで操作できることになります
  • 画面の矢印キーで望遠鏡がスマホで動くことを確認してください

アライメントは重要です

SynScanProが接続できたら 

  1. アライメントを選択します
  2. ブライトスターアライメントを選択します
  3. SynScanProが自動的に当日の選択すべき星を選んでくれます

その中で二つの星を選択します。ドットポインターは明るい星しか見えないので、まず1等星を二つ選択してください惑星でも恒星でも構いません。

水平の設置ができているとして。最初の選択した星をスマホのアプリにある矢印キーで動かして視野の真ん中に星を誘導してください。

天体の導入に直結するのでアライメントは慎重にやってください

アライメントに使う2個の星の選び方も重要だよ!

アプリの矢印をタップすれば望遠鏡は上下左右に動かせます◆

1個目の星を視野の真ん中に入れて完了をタップすると勝手にに2個目の星に向かいます

2個目の星を視野の真ん中に入れて完了をタップするとアライメントは完了です

これで当日の観測できる天体はSynScanProを使えば自動で導入できるはずです

必ずアプリの操作画面の矢印キーで望遠鏡を動かすようにしてください。アライメントの基準星が見えていても手動で望遠鏡を動かすとアライメントできません。

Azgteのアライメント←アライメントに関してはこちらの記事を参考にしてください

アプリの操作

SynScanProには望遠鏡の動く速さを調整する機能があります。最初の導入で動かすときは最大スピードの9にしておきましょう。

選択した星がドットポインターの中に入ったら3~5のスピードにしたほうが微調整しやすいです。いよいよ目標としている天体を導入します。アプリメニューのディープスカイをタップして下さい。

メシエは一番上にあります。番号をタップすると導入不可能な天頂付近の天体は表示で不可能とわかります。この場合は諦めるしかありません。

時間がたてば導入できる位置になりますが現在の自動導入経緯台は天頂付近については導入、追跡できません。(天体を選ぶときに観測時間中に天頂付近にくる天体は避けるようにしましょう)

位置的に選んだ天体に問題がなければ目標天体を望遠鏡が自動で導入してくれます。アイピースを覗いてください。恒星と違いぼんやりと光る天体が視野の中のどこかに入っているはずです。

矢印キーで視野のど真ん中に持ってきてください。真ん中に来たらスマホ画面の(ポイントアンドトラック)をタップです。これで、その天体を望遠鏡が自動で追いかけてくれます。

高倍率で月や惑星を観察しているとだんだんずれていきます。経緯台の性能ではどうしようもありません。たとえば土星を195倍にして視野のど真ん中で自動導入していても10分程度で視界から外れると思います。

どうしても観測している途中に少しずつ真ん中に調整していく作業が必要です。そのときはかならずスマホアプリで動かしてください。

アライメントの重要性

星雲、星団、銀河は肉眼では見えません。見えない天体を望遠鏡が捉えるわけですからアライメントは非常に重要な作業です。

きっちり水平を出して導入するようにして、導入した星も望遠鏡の視野の真ん中に追い込んでください。

アライメントがきっちり決まっていると理屈の上では全天の天体を自由自在に導入できることになります。

実際にはそんなにうまくはいかないのですが自動導入の基本ですので、できるだけ正確にしましょう。

自動導入がうまく決まると次から次へとDSO(銀河、星雲、星団)のサーフィンができます。おとめ座かみのけ座の銀河群をサーフィンしていると睡眠不足になります。

これからが電子観望です

アイピースを覗いて目標の天体が見えているといよいよ電子観望です。パソコンを起動してSharpCapを立ち上げてくださいCMOSカメラにケーブルを接続してPCにつなぎます。

メニューバーのカメラを選択すると接続しているカメラの品名が出ています。これをクリックすると画面が表示されます。

PC画面で焦点を合わせる 

露出時間 0.5秒か1.0秒で設定してください
ゲイン 400~500で設定

これは状況しだいで変わります。基本的にはこのくらいだと思います。

CMOSカメラを望遠鏡に接続する前にPC画面を調整します。ヒストグラムという画質を調整する機能があります。

ヒストグラムでPC画面の見え方を調整します。真っ暗な画面ではなく多少明るい感じの画面で砂目状のざらついた感じです

ざらついてはいるけれども星が見えるくらいが見やすいです。ヒストグラムの2本の縦棒をカーソルで操作しながら画面の感じをつかんでください。

画面をSharpCapで見やすくします

  • 望遠鏡の接眼部からアイピースをそっと外してください
  • CMOSカメラCeres-Cを接眼部に差し込みます(もちろんPCに接続した状態です)
  • この状態でPC画面は天体が入っているはずですがピントが合っていないので全然見えないと思います(アイピースとCMOSカメラではピントが異なります)
  • SharpCapProのヒストグラム調整で画面が暗すぎず明る過ぎずの微妙な状態にしてください【ヒストグラムのグラフ線を縦棒で挟んで画面の明るさを調整します】
  • アイピースのピント合わせと同じ要領でハンドルを静かに前後に回して画面に天体もしくは星が見えるようにします
  • 画面のピント合わせは慎重に正確にやりましょう、とにかくいちばんしっかり見えるところにするまで何度でもハンドルを前後させてピントを合わせてください
  • いちばんしっかり見えるとは、星がいちばん締まって小さく見える状態です
  • ピントが決まれば露出時間を2秒か4秒にしてライブスタックをクリックします
  • ライブスタックにでるヒストグラムのグラフを操作していちばん見えるようにしてください

画質の調整は自分の好みになります。バックを宇宙らしく真っ暗にすると薄いひかりが跳んでモヤモヤが見えなくなるし…。明るいとノイズが気になるし…で微妙な感じです。ご自分の感覚を磨いてください。

SharpCapの導入と使い方【電子観望必須!】←詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

土星の環(リング)も電子観望できます

誰もが興味を持っている土星の環ですが電子観望でも見ることできます。ただし土星の環に限らずですが月面や木星、火星のような惑星は高倍率での観測になります。

バローレンズを使って画面で大きくしても眼視には敵いません。電子観望では画素が見えて粗く感じます。データを保存して画像処理をすれば眼視をこえる詳細な画像を作ることができます。

電子観望の方向としてDSO(銀河、星雲、星団)と月、惑星では使用方法が分かれます。リアルタイムで楽しむDSO(銀河、星雲、星団)は眼視観測をはるかに超える天体像を見せてくれます。月、惑星はデータ保存して後処理で仕上げる手段になります。

はじめての電子観望のまとめ

これが【電子観望】です。慣れないとイライラしたりうまくいかないことも多いと思いますが、特別なスキルがないとできないような作業ではありません。

どんどん挑戦していろいろな天体をライブスタックで楽しんでください。散光星雲、惑星状星雲、球状星団、系外銀河など初心者用の機材でも【電子観望】が出来る対象は驚くほどたくさんあります。

メシエ天体以外にも【電子観望】が可能な対象は無数と言ってもよいくらいあります。さらに条件によって見え方が違うので、同じ天体を何度でも見たくなるものです。

お気に入りの同じ天体ばかり見ることになるかもです

自分のお気に入りの天体を見つけてください。眼視では確認できない不思議で凄い形をした天体を【電子観望】して、ご自分の目で見てください。宇宙は驚きの世界だということを再認識なさると思います。

電子観望は知識と技術を磨いていける一生の趣味にふさわしい楽しみです。

初心者におすすめの天体望遠鏡のページはこちらです

最安値CMOSカメラceres-c(オリオン星雲見えますよ)のページはこちらです

アウトドア・車中泊と電子観望のページはこちらです

当サイトでおすすめの天体望遠鏡とCMOSカメラです。

反射望遠鏡口径焦点距離F値金額(税込み)
virtuoso DTi P130
ヴィルトオーソ
13センチ65センチ555242円
BKP130 AZ-Go213センチ65センチ564900円
CMOSカメラセンサー解像度センサーサイズピクセルサイズ金額(税込み)
ceres-c(ケレス)IMX2241304×9764.9×3.7(1/3型)3.75ミクロン23100円
uranus-c(ウラヌス)IMX5853856×218011.2×6.3(1/1.2)2.9ミクロン72600円

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