【初心者必須!3つのポイント】自動導入経緯台で始める天体観測と電子観望

自動導入経緯台で始める天体観測と電子観望

電子観望に必須機能である自動導入自動追尾機能付きの経緯台の機能と使い方その特徴にかんしての詳しい解説記事です。自動導入は肉眼では確認できない天体を望遠鏡が自動で導入してくれる機能です。

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自動導入・自動追尾経緯台の3つのポイント
  • 軽くて取り回しが楽ちん
  • セッティングも簡単
  • 性能はまあまあ眼視観測だと充分【電子観望するには慣れる必要あり!】

自動導入は初心者には必須。お手軽電子観望に重要な記事です。

自動導入がないと見ることができない天体が無数にあります!ぜひこの記事で自動導入・自動追尾経緯台について研究してください。

長い昔話から始まりますので、とばしてもらってもけっこうです

自動導入は初心者に限らずベテランでも必要ではないでしょうか?私は初心者ですが天体観測は半世紀前に少しかじっていました。

当時は自動導入なんてものはありませんでした。たぶんですけど・・・経緯台にしろ赤道儀にしろ、望遠鏡は自分で動かして天体を導入するものでした。

月や木星、土星は夜空に燦然と輝いて目立ちますから望遠鏡についているファインダーを覗きながらなんとか導入することもできてました。

月、土星、木星などの明るい天体は自分で見つけて導入することができます。その方が手っ取り早いでしょう。

ところが星雲、星団、銀河いわゆる現在で言うところのDSO(銀河、星雲、星団)ですね。これはどうにもなりません。

なにしろファインダーではほとんどわからないのですから。見えないのです!

当時のファインダーは口径が15ミリくらいでしたから…ファインダーで見えるのはオリオン星雲くらいです。

それ以外のほかのDSO(銀河、星雲、星団)は挑戦しましたが、ほとんど見ることができなかったです。

DSO(銀河、星雲、星団)は自分で見つけるのはとても難しい!無理に近い】なにしろ暗くて視野内に入っていても見えないのです!

私が天体観測に復帰したのは自動導入の存在があってこそなのです。もともと月や惑星はすぐに飽きちゃった人間ですから、興味の方向がDSO(銀河、星雲、星団)だったわけです。

というわけで私を天体観測の世界に復帰させてくれた自動導入経緯台について性能と感想を語りたいと思います。

ファインダーで確認できる銀河【口径5センチ10倍】

アンドロメダM31、ボーデの銀河M81、親子銀河M51、ひまわり銀河M63はけっこう見えます。それに対して三角座M33、ひまわり銀河M101は巨大銀河ですがわかりづらいです。

SkyWatcher製AZgte経緯台について(ほかの自動機も参考になります)

架台を単品販売しているAzgtiも同じ機能です。こちらはエンコーダーが内蔵されているので手動で動かした後も自動で使えます。

Azgti経緯台の相当品

13センチの初心者用の反射望遠鏡にセット物としてついている経緯台です。

片持ちフォーク式で自動導入と自動追尾の機能が装備されています。

望遠鏡とはアリガタアリミゾ接続になっており多くの望遠鏡が取り付けできます。

粗悪なオモチャのようなものは別にして大概の望遠鏡は、この経緯台に取り付け可能なアリガタがついているものが多いです。アリガタアリミゾが合えば使用できます。

ただし、重量制限があります。最大積載重量が5キロまでです。。この重量を超えると導入・追尾の精度に問題がでます。それ以上に重量オーバーは危険を伴いますので載せてはいけません。

経緯台の最大積載重量【自動導入・自動追尾機能付き】
  • Azgti・Azgte:5キロ
  • VIRTUOSO GTiビルトオーソ:6キロ

長焦点は導入・追尾精度が不利になります。

導入・追尾の精度についてですが重量だけでなく望遠鏡の全長もかかわってきます。私が使用している望遠鏡は650ミリの焦点距離がありますが。おそらくこれが限界ではないでしょうか?長い鏡筒は不利になります。

AZgteP130Nの鏡筒の重量は3.5Kほどです。それにファインダーとCMOSカメラを載せると、5K近くになるでしょう。感覚的な話ですが、実際に使用している感じではこれ以上何かを載せて使おうという気持ちになりません。

実用性は十分な造りになっています

造りについても華奢とは言いませんが決して頑丈と言えるものではありません。ところが使用してみると意外としっかりしています。

風のある時はもちろん影響を受けてふらつきますが、ふだんはかなりしっかりとした動きを見せてくれます。動きはかなり滑らかな動きでギクシャクした動きを見せることはありません。

アライメントや自動導入時に若干モーター音が気になるかもしれませんが、あくまでも若干だと思います。

口径13センチ焦点距離650ミリのニュートン反射が限界だと思います。これより小さい望遠鏡のほうが導入精度・追尾精度は向上すると思います。

単三乾電池8本必要!使用時間8~10時間くらいです。

この経緯台は単三乾電池8本で動きますから意外とこちらの出費が気になるかもしれません。新品の乾電池で8~10時間くらい使用したら怪しいのではないでしょうか?

これは正確に時間を測ったわけではないので申し訳ありません。ただ天体観測していると、ついつい時間が経過しているもので、ぎりぎりまで電池を使っていると切れるのではないかと、不安になります。

早めの交換を考えて私はコストコでエネループを買いました。観測前にはいつも充電満タンで観測に入るようにしています。

スマホをリモコンにして望遠鏡を動かします。【スマホかタブレットは必須】

この経緯台の大きな特徴がリモコンが付属していないことでしょう。操作はすべてスマホかタブレットにダウンロードしたアプリで行います。

リモコン分がコストカットされて買いやすい値段にしてますということでしょうが、スマホには突起したボタンがないので操作感は決して良くないと思います。

操作するたびにスマホの画面を見ながらポチポチしないとまともに動かないのですからイラつくこともあります。

値段を考えると受け入れるべき点もそれなりにあるということです。

スマホがコントローラーになるのは取り回しが非常に良くなりケーブル接続のリモコンを使うのが嫌になります。【ドブソニアン望遠鏡はリモコンが付属していますが使わなくなりました】

自動導入と自動追尾のセッティングと性能について。【実用性充分】

肝心の性能についてが後回しになってしまいましたが個人的には満足しています。

【自動導入】使用環境としてはSkyWatcher製反射望遠鏡AZgteP130N・口径130ミリ焦点距離650ミリにアライメント時は接眼レンズの25ミリをつけて倍率26倍で使っています。

SynScanProのブライトスターアライメントを使います

ブライトスターアライメントの26倍率でのアライメント時ですが、アライメントはふたつの星の位置を記憶させます。

当日のアライメント星についてはSynScanのメニューで指示が出ます。ふたつの星をメニューの中から自分で選択します。

ひとつ目の星は自分で望遠鏡を操作して導入しますがふたつ目の星には自動で向かってくれます。

このときにふたつ目の星は26倍の視野の中に捉えていることが多いです。端っこにではありますがとりあえず視野に入っています。

もちろんアライメントに選択した、ふたつの星の間隔がかなり影響していると思いますが、アライメントで苦労することはほとんどありません。そのあとの導入での精度に関しても倍率を最低倍率の26倍だとほぼ満足です。

アライメントのコツ
  1. 水平出しを正確にする。
  2. アライメントする、ふたつの星のあいだにある天体を目標天体に選択するようにすれば26倍であれば視野内に捉えている確率が高いと思います。
  3. アライメントするふたつ目の星に2等星を使って目標天体の近くでアライメントを終了する。

自動導入経緯台のアライメントのやり方【Azgte使用】天体観測を楽しむために←アライメントについてはこちらの記事を参考にしてください。」

自動導入・自動追尾経緯台の評価【眼視観測の導入は満足】

この経緯台の性能の満足度は高いです。これは眼視観測で使用した時の感想です。

電子観望になると少し辛口の評価になります。とくにCMOSカメラにCeres-Cを使った場合はなかなか導入に苦労すると思います。

この経緯台がないとDSO(銀河、星雲、星団)は見れませんでしたよ!

これは望遠鏡AZgteP130NとCeres-Cの組み合わせだと焦点距離の問題とセンサーの問題が組み合わさって画角の大きさがかなり限られてきます。26倍よりも狭い範囲になります。

望遠鏡の焦点距離が長くてCMOSカメラのセンサーが小さいと無理がありますね!電子観望で導入しようとしても、一発導入はなかなか難しいことも多いです。

焦点距離650ミリが限界でしょう。使用できるギリギリですが口径13センチ焦点距離650ミリは使用可能です。

反射望遠鏡(AZgteP130廃盤)P130 VIRTUOSO GTi(ヴィルトオーソ)とCMOSカメラCeres-Cの相性←650ミリ焦点の望遠鏡についての記事はこちらです。

うみへび座M83南の回転花火銀河

しかも目標天体が暗いとPC画面で認識するのも困難なわけですから敷居は高いです。これを乗り越えるのはコツを掴むことと忍耐です!困難を楽しみましょう。こんなのが見れるのですから頑張って乗りこえましょう!

少しコツをつかめば何とかなります【実際のところ慣れると、ほとんど一発導入できますよ】それから一度アライメントをしたから全天どこでも大丈夫というような高精度のものではないことを理解してください。

本機を手に取って見てください。むしろこの造りで、よくこれだけの精度が出るもんだと感心してしまいます。

自動導入に関してはそれなりにコツを掴む必要はあります。メシエ天体はそんなに難しくないですよ。

【高評価】自動経緯台の追尾性能は満足感高いですよ。

つぎに追尾精度について語ります。土星や木星は10ミリのアイピースに3倍バローで見ています。倍率は195倍になります。

ここまで拡大すると惑星がたまに跳ねるような動きをしていることもわかります。(ギアの性能からでる症状です)

2軸のギヤで追尾しているからなのでしょうか?それでも眼視で見ている分には別に気にもなりません。そんなことよりかつて手動で追尾していた経験からいうとありがたい限りです。

手動の架台にある微動装置を動かしたあと『望遠鏡のブレが収まるまで待機する』が、ないのですから技術の進歩に感謝です。

微動装置を動かすと必ず望遠鏡はぶれてしばらく待機になります!

195倍でもじっくり観察できます。ただし195倍だと視野内にとどまってくれるのは数分くらいです。少しづつですが惑星は真ん中からずれていきます。

しかし惑星が見たいという方が高倍率で落ち着いて観測するには初心者、上級者問わず、この自動追尾機能は必須です。

DSO(銀河、星雲、星団)を見たいかたは自動導入が有効。惑星を高倍率で観測したい方は自動追尾が有効です。

簡単でお手軽なセッティングができます

非常に重要な要素として軽い重量があります。本機の重量は1.3キロです。赤道儀はバランスウェイトが必要で重量も同じ搭載可能重量が5キロのStarAdventurerGTiは重量が6K程度ありますから比較にならない軽さです。価格も半分くらいです。

お気軽電子観望を経緯台が可能にします!

赤道儀とは性能面で比較する対象ではありませんが取り回し、設置の両方でこの経緯台は非常に簡単かつ気軽に天体観測が可能です。

精度では赤道儀にかなわない経緯台ですが、いつでも天気と気分次第で天体観測ができる気楽さは素晴らしいものです。晴れた夜空をみたら、ちょいと窓から電子観望を楽しんでいます!

軽いので移動が楽で設置も簡単。すぐに観測に入れます。

電子観望の視点でAZgte経緯台を考える

経緯台は天体を追尾しても写野が回転するという致命的な欠点があるので長時間の露出をする天体撮影には向かないという事実があります。

しかし写野回転についてはソフトがある程度解決してくれます。ライブスタックという機能はまったく写野が回転しないのではなくソフト上で写野内の基準星を捉えて天体を追いかけます。

画像の右側が黒縁になり斜めにずれています。これが写野回転による現象です。

そのため周辺が時間とともに画像がけられていきます。

全画面が追尾されて動かないのではなく周辺を犠牲にして追尾していることになります。

当然、追尾時間が長いとけられる部分が増えてくるので長時間露出は無理でしょう。

私の経験では15分以内くらいでいったん電子観望を切り上げてあらためてライブスタックをしてもらうのがいいと思います。これだけの時間があれば電子観望で十分楽しめます。

私はふだん1観望を10分以内の電子観望で満足しています。アルバムにアップしている画像もほとんど10分以内だと思います。

電子観望をして眼視では見えないDSO(銀河、星雲、星団)を自分の目で見ましょう。

値段以上の機能に満足!コスパ最高【コツをつかんで使いこなそう!】

これが私の結論です。以上さいごにスマホが壊れたら何の役にも立たないことをよく理解してください。天体遠征した山の中でスマホが壊れたら泣きながら帰るしかありません。

必見!最新の天体観測は【電子観望】だ。←電子観望についての記事です。

最安値CMOSカメラceres-c(オリオン星雲見えます)とuranus-c←CMOSカメラについての記事です。

【電子観望】初心者におすすめの天体望遠鏡9選←おすすめ望遠鏡についての記事です。

自動導入・自動追尾経緯台の3つのポイント
  • 軽くて取り回しが楽ちん
  • セッティングも簡単
  • 性能はまあまあ眼視観測だと充分【電子観望するには慣れる必要あり!】
手動によるDSO(銀河、星雲、星団)の観測

決して不可能ではありませんが非常に困難な作業です。目標とするDSO(銀河、星雲、星団)の近くに基準となる恒星を置いて勘で探り出します。熟練者はそれで見つけ出します。プロですね~!

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 AZ-GTi 経緯台 三脚付