アウトドア・キャンプ・車中泊体験で楽しめる【おすすめ天体リスト】

アウトドア・車中泊体験の楽しめる天体リスト!

アウトドアやキャンプ・車中泊体験でできる天体観測と電子観望の楽しめる【おすすめ天体リスト】です。せっかく自然に親しむのですから夜空の星をみて宇宙の神秘を感じてください。

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電子観望は望遠鏡とパソコンで見る天体観測です

アウトドア・キャンプ・車中泊の体験にバーべキューや花火だけじゃなく【天体観測】電子観望もくわえて楽しみを増やしましょう。どんな天体を観測、電子観望したらいいのか参考になるリストもついてます。

自宅でする天体観測・電子観望との違い【アウトドアの魅力】

自宅ではなく野外に遠征するときの大きな違いは忘れ物は取りに帰れないです。後悔しないようにしっかり準備してください。

基本的に自宅だとご近所の室内照明や街路灯だとか観測に影響する外光が氾濫していると思います。アウトドア・キャンプ・車中泊で泊まるところは自然の中か、より自然が残されているところでしょう。

ようするに天体観測にむいたところなのです。このチャンスに星を体験してください。ご自宅では見えない天体も見えるチャンスです!

いきなり電子観望はキケンです。修行を積んでからにしましょう。

はじめて天体観測する方は事前にしっかり練習して、技術をある程度つけてから挑戦したほうがいいですよ。なにしろ暗闇の中でチマチマと作業するのですから思わぬアクシデントが発生します。

ある程度経験があれば焦らずにゆっくり対応して天体観測を楽しむことができます。いきなり天体観測はキケンです。

アウトドア・キャンプ・車中泊は大人の天体観測・電子観望にピッタリ

アウトドア・キャンプで宿泊するところはどれでしょう。ロッジとかテントとかいろいろあると思います。宿泊するまわりの明かりがどうかで観測できるものが変わってきます。

周囲が明るいと暗い天体の観測は難しくなります。暗い天体とは主としてDSO(銀河、星雲、星団)です。とくに眼視観測ではまわりにある光の影響を強く受けるので、できるだけ暗いところで観測する必要があります。

近くに明かりがあってどうしようもない時はあきらめてほかの天体に行きましょう。

DSO(銀河、星雲、星団)に加えて彗星も光が薄いので人工光の影響をうけやすい対象です。

電子観望ができる天体たち

月、惑星、土星、木星、火星、金星、水星、彗星、天の川、銀河、星雲、星団、ようするに夜空にあるものはほとんど見ることができます。

屈折望遠鏡は月や惑星むきかな~【持ち運びしやすいですね】

屈折式望遠鏡です。イラストの左側に対物レンズがあります。観測者は右から覗き込んで観測します。

誰でもイメージするもっとも一般的な望遠鏡です

目標が顔の前面にあるので扱いやすい望遠鏡です。

明るい空でも見える天体たち【眼視観測】

明るい空といっても昼間のように明るくてはどうしようもありませんが、繁華街のネオンサインくらいなら大丈夫です。そんな外光に強いやつらを紹介します。眼視観測を想定して選んでみました。

月面観測です。さすがに月は昼間に肉眼でも見えるだけあって、周囲の光には負けない天体です。もちろん暗いほうがコントラストがついてよく見えますが多少の光には負けません。明るすぎて低倍率では、まぶしくてよく見えないくらい明るい天体です。月面のクレーターは30倍もあればわかります。倍率をあげて100倍以上にすれば圧倒的で荒涼とした月面を楽しめます。大気のない月の世界はコントラストが強く、陰影に富んだ世界です。ただし満月の時は明るいだけで、まん丸のまぶしい円が見えるだけです。太陽の光が真正面から当たっているので、クレーターの影とかありません。クレータの観測は満月近辺は避けた方がいいです。それから月に限ったことではありませんが、月出と月没の時間を確認してください。夜中になってから月が出てくることもあります。月の周期は約30日ですから観測するのに適した日は半分くらいです。いつでも見ることができるわけではないので慎重に計画しましょう。
水星あまり明るくないです、というより日没直後か日の出直前で空がまだ明るい状態のときしか見えないので明るく感じません。水星の形が半月みたいになっているときに観測できますが、形状以外は無理です。表面はわかりません。観測できる日は少ないです。見ることができただけで満足してください。
金星ギラギラ輝いて街灯程度は跳ね返すくらいのひかりかたしています。しかし地球の公転軌道の内側を回っていますから宵の明星か明けの明星しか観測できません。ようするに太陽が沈んだ直後か昇る直前しか見ることができないのです。水星と同じです。それに見ても三日月になったり半月から丸くなる形状の変化は見ることができますが、のっぺりした表面が見えるだけです。模様はありません。満ち欠けのみ観測。
火星2年に1回地球に接近します。そのときが観測のチャンスです。次は2025年1月に接近します。いまは一番暗い時期ですね。接近時は表面の模様が見えます。赤い表面に三角な暗いところが見えたりします。とにかく赤い色で名前通りです。でもそんなに大きく見えないので100倍は欲しいですね。50倍くらいでも表面の暗い模様は見えます。
木星太陽系内でいちばん大きな惑星だけあって、明るく見かけも大きい観測しがいのある天体です。13センチの反射望遠鏡で160倍にすると表面に2本の縞と、それがまっすぐな線ではなく不規則にうねっているのがわかります。縞はときには2本以上あることも確認できます。大赤班と両極の色の違いとか惑星面の観察が楽しくなります。屈折望遠鏡の8センチくらいあれば同じように見えると思います。【電子観望】で画面越しでもけっこう見ることができます。このときはバローレンズが必要です。年中見えるわけではないですよ、深夜までに見えるのは1年の半分程度だと思ってください。
土星観測できれば、いつでも立派な土星の環を見ることができます。6センチの屈折望遠鏡で60倍で充分わかります。できれば100倍以上で見たいところです。リングにはカッシーニの空隙と呼ばれる溝があるのですが、それを見るには8センチ以上必要です。土星も本体に薄い縞があります。木星と違ってはっきりしない模様ですが、そこも注目してください。やはり年中見えるわけではありません。深夜まで見えるのは1年の半分くらいです。きょうは2023年11月なのでそろそろシーズン終了です。日暮れの時点で南中を過ぎていると、観測するには大気の影響が大きくなってくるので不向きとなります。
オリオン星雲散光星雲でほんとうなら外光の影響をうけやすいはずですが、オリオン星雲は別格です。かなり明るく見えて満月のときでも大丈夫です。少々の外光は跳ね返してくれます。5センチくらいの小さい望遠鏡でも見えます。見かけも大きいので小口径低倍率で楽しめます。双眼鏡で見てもしっかりわかります。【電子観望】すると中心部は飽和して潰れますが周辺にひろがるガス雲の微妙に変化しているところまで見えます。それこそ天体写真そのものです。もちろん年中見えるわけではありません。11月から3月くらいがシーズンです。DSO(銀河、星雲、星団)の王者です。

以上が周辺に明かりがあったとしても観測できる天体です。つぎは明るいと観測しずらい天体のリストを出します。

周辺が暗いときに観測する天体【電子観望】アウトドア向き!

まわりに照明がないのでしたら、ぜひ【電子観望】してくださいといいたいところですが、天体観測は暗い環境のほうが見え方はよくなります。月でも惑星でも暗いところで眼視観測する方がコントラストがあがりクッキリ見えてきます。

そして外部に明かりがあると望遠鏡を覗いている観測者の目に光が入って観測の邪魔になります。暗いところでの月、惑星の眼視観測もどんどんやってください。

けっきょく空は暗いほうがいいのです。

ここで紹介するのはそもそも暗くないと観測できないか、しづらい天体です。DSO(銀河、星雲、星団)になります。それから月や惑星と違って、それぞれのDSO(銀河、星雲、星団)は観測できる期間がほぼ決まってます。

出没時間が変わるのは地球の公転の影響です。ここでは日没後深夜までのあいだに観測可能になることを前提にして季節ごとのおすすめ天体をざっくり紹介します。夜中や朝方に観測可能でも、あまり遅くなると翌日に差し支えますから季節の中から省きました。

月、惑星【水星、金星、火星、木星、土星などの惑星】、彗星、は恒星やDSO(銀河、星雲、星団)と違って微妙に位置が変わっていきます。事前に天文アプリで場所を把握しておきましょう。

反射望遠鏡でDSO(銀河、星雲、星団)の電子観望を楽しみましょう!

DSO(銀河、星雲、星団)を見るには口径10センチ以上は欲しいところです。小口径では厳しいです。

反射式望遠鏡です。イラストのタイプはニュートン式になります。

筒先の横に飛び出している部分が接眼筒です。ここから覗いて観察します。

右下の後方に反射鏡があります。

接眼筒の上についている小さな望遠鏡はガイド用のファインダーです。

この架台は手動式なので電子観望は電動式が必要です。

電子観望するときは自動導入自動追尾機能付きが必ず必要になります。

DSO(銀河、星雲、星団)は眼視観測では存在がわかるだけと思ってください。構造とかわかる天体はありません。見つけるだけでも大変ですから。電子観望すると天体写真のような構造を体験する楽しみができます。

アウトドアにおすすめの春の天体たち(3月~5月)

春の銀河(眼視観測も可能、ぜひ電子観望を体験してください)

M51りょうけん座親子銀河8.4等級たぶんふたつの光芒が並んでいるのが見えると思います。渦巻は無理です。
M63りょうけん座ひまわり銀河9.3等級ぼんやり薄く光ってます。
M65しし座9.3等級ぼんやり薄く光ってます。
M66しし座8.6等級ぼんやり薄く光ってます。
M81おおぐま座。ボーデの星雲の呼び名あります6.9等級大きくて明るい銀河です。ぼんやり光ってます。【電子観望】で見ると素晴らしいすがたを見ることができます。
M83うみへび座7.6等級ぼんやり光ってます【電子観望】だとなかなかの渦巻きが見えます
M101おおぐま座。7.9等級うすく光ってます7.9等級うすく光ってます。【電子観望】だと大きくて見事な渦巻きの素晴らしい銀河です。
M104おとめ座。ソンブレロ銀河8等級ぼんやりですが横長に見えるかも。【電子観望】向けです。

ほかにも銀河はたくさんあります。とにかく銀河だらけなので見やすいのだけピックアップしました。さがせばいくらでもあります。【電子観望】すれば一晩中楽しめます。

眼視で見ても存在が確認できる程度ですが、せっかくの真っ暗な空なので頑張って銀河を捜してください。自動導入つきの望遠鏡があれば探しやすいです。

春の球状星団(眼視観測も可能)

M13ヘラクレス座大球状星団と名称に大がつくエースです。5.8等級北天ナンバーワンの巨大球状星団です。13センチ反射望遠鏡では周辺部がざらついた感じで銀河や星雲の薄い光の集合体との違いがわかります。倍率あげても楽しめます。多少、外光の影響があっても見ることができます。キラキラ輝く星粒が美しい。
M3りょうけん座。6.4等級なかなか壮観です。明るくて大きな見ごたえ充分の星団です。

アウトドアにおすすめの夏の天体たち(6月~8月)

夏の散光星雲(眼視観測も可能)

M8いて座干潟星雲大きくて明るい探しやすい星雲です。見逃すことはないと思います。それでもオリオン星雲までの明るさはありません。ぼんやりと光ってます。
M20いて座三裂星雲。3っつに分かれているのは見えないですがぼんやりひかってます。【電子観望】するとバッチリ確認できます。
M17いて座オメガ星雲干潟星雲についで大きくて明るい星雲です。
M16へび座わし星雲そこそこ明るい星雲です。

この4個の散光星雲は大きく明るいので見つけやすいと思います。オリオン星雲のように中心部が輝くような明るさではありません。

あくまでも【電子観望】向けです慎重にぼんやりした光の塊を見つけてください。最初は存在の識別も難しいと思いますが頑張りましょう。自動導入機能があれば便利ですよ。

夏の球状星団(眼視観測も可能)

M4さそり座、アンタレスのすぐ近くにあって探しやすいです5.6等級球状星団としては密集が弱いせいか地味です。
M80さそり座7.3等級そこそこの見栄えです。
M10へびつかい座5等級かなり大きい星団です。見栄えあります
M12へびつかい座7.7等級大きいですがM10にくらべると落ちます。M10のすぐ近くにあります。
M14へびつかい座5.7等級5.7等級そこそこ明るく大きいです。
M22いて座6.2等級ヘラクレス座のM13とタイマンできる大物です。大きく明るく見ごたえがあります。緯度が低いので観測できる機会が少ないですが一見の価値ありです。
M28いて座6.8等級M22のすぐ近くですから見てください。普通の大きさです。

夏は球状星団がたくさん見えます。どれも丸くて中心部がしっかりと見えて周辺にいくにしたがって薄くなっている同じような姿です。

大きな星団は周辺から星が分離し始めます。倍率をあげても楽しめます。M13とM22はぜひ押さえてください。球状星団の両横綱です。ぜひ体験してください!

夏の惑星状星雲(眼視観測も可能)

M27亜鈴状星雲。こぎつね座さがすのは大変だと思いますが大きくて明るい、いちど見つけると見やすい星雲です。丸くてアレイの姿に見えますね。青いような緑がかった感じもします。人気のある星雲です。【電子観望】すると素晴らしいです。
M57こと座、リング星雲ふたつの星に挟まれた探しやすい位置にある星雲です。少し小さいのでリングに見るには100倍くらいにしたほうがいいと思います。

このふたつを【電子観望】すると色がはっきり見えて楽しいです。

アウトドアにおすすめの秋の天体たち(9月~11月)

秋の銀河(眼視観測も可能)

M31アンドロメダ銀河アンドロメダ座4等級見かけが最大の銀河です。比較的探しやすいほうです。大きく明るい銀河でとくに中心部の光芒はかなり大きく見えますが望遠鏡では構造的なものは見えません。おおきな光の塊を楽しんでください。
M33さんかく座銀河5.8等級かなり大きな銀河ですが光がうすく、見つけるのに骨が折れます。5.8等級もあるのですが眼視では難しいです。【電子観望】だと大きな渦巻きが楽しめます。
NGC253ちょうこくしつ座8等級緯度は低いのですが8等級あり大きさも27分と巨大な銀河です。
M77くじら座。8.9等級小さいですが中心部が明るいので探しやすい銀河です。
M74うお座9.4等級うすくてわかりづらいです。【電子観望】だとクルンと巻いた見事な渦巻きを見せてくれます。

すべて【電子観望】向けです。圧巻のすがたを見ることができます。眼視観測ではっきりわかるのはアンドロメダ銀河くらいです。

秋の球状星団(眼視観測も可能)

M30やぎ座7.1等級普通です。
M15ペガサス座6.2等級6.2等級けっこう明るくて密集が楽しめます。

アウトドアにおすすめの冬の天体たち(12月~2月)

冬の散光星雲(眼視観測で体験すべき)

M42オリオン大星雲。オリオン座大きさ明るさともにDSO最高の存在です。小さな望遠鏡でもある程度のかたちと構造を見ることができます。蝶の羽をイメージできます。寒い中でもいちどは見てください。

冬の惑星状星雲(眼視観測も可能)

M1かに星雲。おうし座8.4等級さがしやすい位置にあります。いびつな光のかたまりがボンヤリ見えます。

冬の球状星団(眼視観測も可能)

M79うさぎ座。8.2等級小さいし暗いので地味な球状星団です。

メシエ天体で眼視観測ができそうなものを選びました。オリオン星雲などの、いちぶの明るい天体を除くと眼視観測では見つけるのも大変だと思います。

私は自動導入していますから、なんとか見つけることができていますが、自動導入がないと自分で見つけ出せる自信のある天体はごくわずかです。5個もないと思います。

DSO(銀河、星雲、星団)のひかり方ですが恒星のひかり方とはまったく違います。

眼視観測でDSO(銀河、星雲、星団)を探すのは忍耐が必要です。大勢を待たせて観測するのはおすすめできません。ひとりで気楽に観測できる時のほうがいいと思います。

はじめての方だと、視野のど真ん中にDSOがあっても気づかない方がいるくらい、薄くてわかりにくいです。オリオン星雲とアンドロメダ星雲は特別です。

とくにオリオン星雲は中心部がかなり強く光りますが、ほかの散光星雲は半透明の光とでもいうべきひかり方です。慣れればある程度わかってきますが、それにしても簡単にみつけられるものではありません。

球状星団は比較的にわかりやすいと思います。とくに明るいものが多いのでぼんやりとはしていますが、銀河や散光星雲にくらべてしっかりしたひかりかたです。

頑張ってご自分の目で探してください。見つけても天体写真の形とはほど遠いですが、きっと感動なさると思います。

DSOを自分でさがせたら自慢できますよ

これから望遠鏡を購入しようと考えられている方は自動導入、自動追尾機能がついた機種の購入を強くおすすめします。GOTO機能といいますがコントローラーに天体番号を入力するだけで自動で導入してくれます。

さらに【電子観望】には必須の機能で、これがないとできません。将来の発展性を考えてもあったほうが良いと思います。

それから望遠鏡は口径の大きさで光学性能が決まります。大きいほうがより暗いものが見えます。より細部が見えます。詳細を見たいときは大口径をお求めください。

その場合は金額的に反射望遠鏡になりますが光軸調整というメンテナンスが必要になります。

屈折望遠鏡のほうはアポクロマートになって高額ですがメンテナンスフリーと思ってください。初心者は屈折式からと昔から言われてきましたが【電子観望】の登場で私は色収差のない反射望遠鏡を押しています。

車中泊・キャンプ体験で楽しめる大人の天体観測

車中泊・キャンプで泊まるときは道の駅のパーキングであったりオートキャンプ場とかになりますね。周囲の明かりが影響することではアウトドアと同じです。

違うのは車中で寝るので、大きな望遠鏡はスペースの関係でおすすめしずらいことです。あるていどコンパクトな望遠鏡にしたほうが無難です。そうなると小口径の望遠鏡でする眼視観測です。

道の駅で車中泊に楽しむ天体観測

観測対象は月と惑星になります。こちらは街灯程度の影響はうけません。少々明るくても安心して観測できます。倍率はできるだけ高めのほうが楽しく観測できます。

いちばんおすすめは屈折望遠鏡の6センチくらいです。スコープテックのアトラス60は倍率133倍で微動装置もついてます。全長も90センチくらいなので荷室に乗せてもそれほどじゃまにはならないと思います。

月と惑星は高倍率で観測するのですが100倍以上の倍率では視野の中で天体が日周運動のため動いていきます。2分くらいで視野を横切りますから微動装置で追いかけます。そういうわけで微動装置は必須になります。

月面観測です。さすがに月は昼間でも肉眼で見えるだけあって、周囲の光には負けない天体です。もちろん暗いほうがコントラストがついてよく見えますが多少の光には負けません。明るすぎて低倍率では、まぶしくてよく見えないくらい明るい天体です。月面のクレーターは30倍もあればわかります。倍率をあげて100倍以上にすれば圧倒的で荒涼とした月面を楽しめますよ。大気のない月の世界はコントラストが強く、陰影に富んだ世界です。ただし満月の時は明るいだけで、まん丸のまぶしい円が見えるだけす。太陽の光が真正面から当たっているので、クレーターの影とかありません。満月近辺は避けた方がいいです。それから月に限ったことではありませんが、月出と月没の時間を確認してください。夜中になってから月が出てくることもあります。月の周期は約30日ですから観測するのに適した日は半分くらいですよ。いつでも見ることができるわけではないので慎重に計画しましょう。
水星あまり明るくないです、というより日没直後か日の出直前で空が明るい状態のときしか見えないので明るく感じません。水星の形が半月みたいになっているときに観測できますが、形状以外は無理です。表面はわかりません。観測できる日は少ないです。見ることができただけで満足してください。
金星ギラギラ輝いて街灯程度は跳ね返すくらいの光かたしています。しかし地球の公転軌道の内側を回っていますから宵の明星か明けの明星しか観測できません。ようするに太陽が沈んだ直後か昇る直前しか見ることができないのです。水星と同じです。それに見ても三日月になったり半月から丸くなる形状の変化は見ることができますが、のっぺりした表面が見えるだけです。模様はありません。満ち欠けのみ観測。
火星2年に1回地球に接近します。そのときが観測のチャンスです。次は2025年1月に接近します。いまは一番暗い時期ですね。接近時は表面の模様が見えます。赤い表面に三角な暗いところが見えてました。とにかく赤い色で名前通りです。でもそんなに大きく見えないので100倍は欲しいですね。50倍くらいでも表面の暗い模様は見えます。
木星太陽系内でいちばん大きな惑星だけあって、明るく見かけも大きい観測しがいのある天体です。13センチの反射望遠鏡で160倍にすると表面に2本の縞と、それがまっすぐな線ではなく不規則にうねっているのがわかります。縞はときには2本以上あることも確認できます。大赤班と両極の色の違いとか惑星面の観察が楽しくなります。屈折望遠鏡の8センチくらいあれば同じように見えると思います。年中見えるわけではないですよ、深夜までに見えるのは1年の半分程度だと思ってください。
土星観測できれば、いつでも立派な土星の環を見ることができます。6センチの屈折望遠鏡で60倍で充分わかります。できれば100倍以上で見たいところです。やはり年中見えるわけではありません。深夜まで見えるのは1年の半分くらいです。きょうは2023年11月なのでそろそろシーズン終了です。日暮れの時点で南中を過ぎていると、観測するには大気の影響が大きくなってくるので不向きとなります。
オリオン星雲散光星雲でほんとうなら外光の影響をうけやすいはずですが、オリオン星雲は別格です。かなり明るく見えて満月のときでも大丈夫です。少々の外光は跳ね返してくれます。5センチくらいの小さい望遠鏡でも見えます。見かけも大きいので小口径低倍率で楽しめます。双眼鏡で見てもしっかりわかります。

車中泊におすすめの春の天体たち3月~5月

春の銀河(眼視観測でも楽しめる)

M51りょうけん座親子銀河、8.4等級たぶんふたつの光芒が並んでいるのが見えると思います。渦巻は無理です。
M66しし座。8.6等級ぼんやり薄く光ってます。
M81おおぐま座。ボーデの星雲の呼び名あります。6.9等級大きくて明るい銀河です。ぼんやり光ってます。
M83うみへび座。7.6等級ぼんやり光ってます。
M104おとめ座。ソンブレロ銀河8等級ぼんやりですが横長に見えるかも。

ほかにもいろいろありますが見やすいのだけピックアップしました。眼視だと存在が確認できる程度ですが、せっかくの真っ暗な空なので頑張って銀河を捜してください。

春の球状星団(眼視観測で楽しめる)

M13ヘラクレス座大球状星団と名称に大がつくエースです。5.8等級北天ナンバーワンの巨大球状星団です。銀河や星雲の薄い光の集合体との違いがわかります。倍率あげても楽しめます。多少、外光の影響があっても見ることができます。楽しめます体験してください。
M3りょうけん座。6.4等級けっこう見えます。明るい球状星団です。

車中泊におすすめの夏の天体たち6月~8月

夏の散光星雲(眼視観測)

M8いて座干潟星雲大きくて明るい探しやすい星雲です。それでもオリオン星雲までの明るさはありません。ぼんやりと光ってます。
M20いて座三裂星雲。ぼんやりひかってます。
M17いて座オメガ星雲。干潟星雲についで大きくて明るい星雲です。
M16へび座。わし星雲そこそこ明るい星雲です。

この4個の散光星雲は大きく明るいので見つけやすいと思います。それでも初めてだと難易度高いです。オリオン星雲のように中心部が輝くような明るさではありません。慎重にぼんやりした光の塊を見つけてください。自動導入機能があれば便利ですよ。

夏の球状星団(眼視観測)

M4さそり座アンタレスのすぐ近くにあって探しやすいです。5.6級球状星団としては密集が弱いせいか地味です。
M80さそり座7.3等級そこそこの見栄えです。
M10へびつかい座5等級かなり大きい星団です。見栄えあります。
M12へびつかい座7.7等級大きいですがM10にくらべると落ちます。M10のすぐ近くにあります。
M14へびつかい座。5.7等級そこそこ明るく大きいです。
M22いて座。6.2等級ヘラクレス座のM13とタイマンできる大物です。大きく明るく見ごたえがあります。緯度が低いので観測できる機会が少ないですが一見の価値ありです。楽しめます体験してください。
M28いて座M22のすぐ近くですから見てください。普通の大きさです。

夏は球状星団がたくさん見えます。M13とM22はぜひ押さえてください。球状星団の両横綱です。

夏の惑星状星雲(眼視観測)

M27亜鈴状星雲。こぎつね座さがすのは大変だと思いますが大きくて明るい、いちど見つけると見やすい星雲です。丸く見えます。人気のある星雲です。
M57こと座、リング星雲探しやすい位置にある星雲です。少し小さいのでリングに見るには100倍くらいにしたほうがいいと思います。6センチだとぎりぎりかな。

車中泊におすすめの秋の天体たち9月~11月

秋の銀河(眼視観測)

M31アンドロメダ銀河。アンドロメダ座見かけが最大の銀河です。比較的探しやすいほうです。大きく明るい銀河でとくに中心部の光芒はかなり大きく見えますが望遠鏡では構造的なものは見えません。おおきな光の塊を楽しんでください。体験してください。
NGC253ちょうこくしつ座8等級緯度は低いのですが8等級あり大きさも27分と巨大な銀河です。
M77くじら座8.9等級小さいですが中心部が明るいので探しやすい銀河です。

秋の球状星団(眼視観測)

M30やぎ座7.1等級普通です。
M15ペガサス座6.2等級けっこう明るくて密集が楽しめます。

車中泊におすすめの冬の天体たち12月~2月

冬の散光星雲(眼視観測で楽しめます体験してください)

M42オリオン大星雲。オリオン座大きさ明るさともにDSO最高の存在です。小さな望遠鏡でもある程度のかたちと構造を見ることができます。蝶の羽をイメージできます。寒い中でもいちどは見てください。

冬の球状星団(眼視観測)

M79うさぎ座8.2等級暗いので地味な星団です。

道の駅やオートキャンプ場は深夜でも街灯の明かりがあるように考えて選びました。なかったとしても小口径の望遠鏡ではDSO(銀河、星雲、星団)は厳しいものがあります。

見える見えない以前に導入できるのかどうかです。ある程度見つけやすい天体を選んだつもりですが根気よく探す必要があるでしょう。

自動導入があれば効率はあがるのですが小口径屈折式望遠鏡で自動導入の手ごろなのが今は販売してなかったです。こんご販売があれば紹介したいと思います。

大きなクルマだったり荷台のスペースに余裕があるなら電子観望にしたほうがいいと思います。

天体の見え方がぜんぜん違うので満足感が凄いですよ!

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