ドブソニアン30センチで電子観望【夏のDSO(銀河、星雲、星団)】

DOBGOTO12で夏のDSO(銀河、星雲、星団)を電子観望しました。自宅ではなく山間部に遠征した報告です。7個の天体を紹介しました。周囲に光がないところで天体観測するのは気持ちが良いですね。天気だけ気をつけておけばいいのでとても楽しい電子観望ができました。

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天体観測は自然の中でこそ望遠鏡の性能を活かせます

室内灯の明かりや街灯を気にして天体観測をするのは大変です。

眼視観測でも電子観望でも天体観測は人工の光がないところでしましょう。

その方が楽です、望遠鏡の性能を活かすのも簡単です。

余計なストレスを感じることはありません。クマが怖いだけです。

梅雨明けしたので夏のDSO(銀河、星雲、星団)を楽しむ!

夏のメインはいて座からへび座にかけて固まっている散光星雲4個です。

それに巨大球状星団M22とM13、それに惑星状星雲のM57【リング星雲】とM27【亜鈴状星雲】になりますか?

こんかいはM57の出来が悪いのでそれ以外をアップします。

肉眼でうっすらと天の川を見ることのできる、周辺には人工光のないそこそこの条件で電子観望してきました。

散光星雲4個は高度が低いので観測できる期間が短いです。

ゆっくりしていると見逃してしまいますよ。

天体望遠鏡とCMOSカメラ【ソフトはSharpCap】

●GOTODOB12【30センチのニュートン式反射望遠鏡、焦点距離1500ミリ】

●uranus-c【1/1.2インチセンサーのCMOSカメラ】

アップしている画像は画像処理はしていません。

スクリーンショットの写野回転部分をトリミングしただけです。

プロジェクターで大きく見るときはコントロールパネルとかが入ってないほうが迫力あります。

アライメントはブライトスターアライメント

アライメント星はひとつ目がさそり座の主星アンタレス。

ふたつ目はいて座の2等星NUNKI。

狙っている散光星雲を挟む形になり距離も近いベストのアライメント星ですね。

こんかいはこのアライメントで最後まで済ませました。それでも、ほとんど外れることがなかったです。

DOBGOTO12の導入精度はいいですよ。

いて座の巨大球状星団M22【大きさならM13よりうえ】

露出時間2秒、ゲイン525、スタック枚数30枚です。

露出をこれ以上伸ばすと中心部が潰れるので、いつもこんな感じにしています。

立体的な感じがして好きなのです。

サイズはヘラクレス座の巨大球状星団M13より大きいのですが中心部分の密度は薄く感じます。

このあたりは天の川にかかっているので周りも星がにぎやかです。

眼視観測でも楽しむことができる天体です。

びっしりと恒星が集まっている中心部はどうなっているのでしょうか???

いて座の散光星雲M8【干潟星雲】大きいけどはっきり判るわけではない

露出時間4秒、ゲイン525、スタック枚数25枚

大きな散光星雲で夏を代表する星雲ですが眼視観測ではなかなか形を見ることはでききません。

それでも4個ある散光星雲のなかでは良く見えるほうです。

電子観望では大きくてかなり明るく見えますが、これは高感度センサーとライブスタックのおかげです。

感度を上げていくと周辺にまだまだガスが見えてきます。

見かけが大きいのは確かな星雲です。この画像では全体が入っていません。

いて座の散光星雲M20【三裂星雲】みっつに分かれて見えません

露出時間4秒、ゲイン580、スタック枚数25枚

名称通り三つに分裂しているように見える印象深い形状の星雲です。

M8干潟星雲にくらべるとかなり小さい大きさです。

しかし見かけが面白いので一番人気ではないでしょうか。

右側のスリットの入っている星雲部は赤っぽい色に見えます。

左上の輝星の周りのガスは青っぽく見えます。この画像はあまり青が出ていません。

カラフルな散光星雲です。

いて座の散光星雲M17【オメガ星雲】眼視だと存在くらいです

露出時間4秒、ゲイン580、スタック枚数18枚

電子観望ではなかなか派手な星雲ですが望遠鏡で見てもはっきりした形状はわかりません。

長い小判のような感じでしょうか。

電子観望ではゲインをあげたり露出時間をのばすと、まだまだ見えてない部分が出てきます。

へび座の散光星雲M16【わし星雲】眼視には向かないかな‥

露出時間4秒ゲイン580スタック枚数19枚

露出時間4秒ゲイン641スタック枚数32枚

とても薄くて眼視観測では楽しめる星雲ではありません。

しかし想像の柱と呼ばれる中央部に見られる暗黒部が突出した形状が有名で人気のある星雲です。

最初の画像はゲインを580、次の画像はゲイン641の設定になっています。

画面の明るさについてはヒストグラムを調整することで変わりますがゲインを高くすることで弱い光を取り込んでいるはずです。

ガスの弱い光を取り込めたとおもうのですがどうでしょう?

人口光がないところではゲインをできるだけ高くして、荒れた画質はスタック枚数を増やすことで画質を整えてみようと考えてやってみました。

メリハリという視点で見ると最初の画像、ゲインが低い方が良く出ています。

画像の品質にこだわり出すとキリがないようです。

こぎつね座惑星状星雲M27【亜鈴状星雲】良く見える星雲です

露出時間4秒ゲイン641スタック枚数45枚

散光星雲と違って惑星状星雲はかなりはっきりとした見え方です。

見えているのかどうかわからないといった感じではありません。

30センチで見ると亜鈴の形状で見ることができます。

星雲の構造が見えるのが嬉しいです。

13センチでは丸い感じです。口径は大きいほうが詳細を有利です。

画像でもグリーンと赤が美しいですが眼視観測でも少し緑がかっているように感じます。

ソーダのような美しい色をした星雲ですね。

ヘラクレス座巨大球状星団M13【北天一の球状星団と評判】

露出時間2秒ゲイン580スタック枚数26枚

北天一の球状星団といわれています。

実際に大きくて明るい星団です。

大きさではいて座のM22に及びませんが中心部の星が密集している部分では上回っています。

そのせいなのか少し明るく感じます。

星団のまわりにある星はM22のほうが多いのですが、少ないことで球状星団を目立つものにしています。

露出時間は2秒なのですがそれでも中心部分は少し潰れています。

眼視観測でも迫力ある姿を見せてくれます。

夏は天体観測の季節です

眼視観測も電子観望も夏は天体観測に最適のシーズンです。

寒い冬は部屋の中から電子観望しているのですが夏の夜空はいいですね。

天の川のいちばん明るく太い部分はさそり座といて座にかかっています。

星雲や星団がなくても大量の星たちが楽しませてくれます。

山間部では暑さも和らいで涼しくなってくれます。

ゆっくりと自分が納得するまで天体観測を楽しみましょう。

ドブソニアンでする電子観望

口径の大きさと焦点距離の長さを活かした電子観望を気軽に楽しめます。難しい望遠鏡のセッティングはありません。天体の構造を少しでも詳細に見たい人にはおすすめです。夏は広がりのある散光星雲だけではなくカラフルな惑星状星雲と迫力の巨大球状星団があります。天文ファンには時間が足りなくなる季節です。

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