安い天体望遠鏡のトラップ【ランキングに騙されるな!】

安い天体望遠鏡のトラップ【ランキングに騙されるな!】

天体観測の必須アイテムである天体望遠鏡の選び方について解説しました。特に粗悪望遠鏡の見分け方についての詳しい紹介をした記事です。

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当サイトおすすめ望遠鏡です

眼視観測の望遠鏡スコープテック製ラプトル60屈折望遠鏡23900円税込み
電子観望にも使える望遠鏡SkyWatcher製P130VIRTUOSO GTi反射望遠鏡55242円税込み
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【望遠鏡は架台で選びましょう】その理由と選び方の解説をしています。

大人の趣味に天体観測【望遠鏡は必需品】

子供のプレゼントで望遠鏡を買うのとおとなが趣味に始める天体観測用の望遠鏡では違いも出てきます。

お金のかけ方が違うのは当然ですが、それよりも体力が違います。取り扱える大きさが変わってきます。見たい天体も変わるでしょう。

この記事は大人が長く愛用していくために間違いなく選べるポイントを伝えます。

意外と望遠鏡は買ってみたら嫌いにあることもありますから注意してください。

そんなことにならないためのおせっかい記事です。

月、惑星、DSO(銀河、星雲、星団)の観測対象は関係なしに、架台がグラグラの望遠鏡は怒りで自分を忘れるほど腹立つ存在です!

いい望遠鏡の定義【当ブログ独自見解】

  • 口径なりにしっかりみえる光学性能
  • グラグラしない架台と三脚

ふたつの要素に不満がなければいい望遠鏡と定義します。

ホームセンター・家電販売店に展示している望遠鏡【危険!】

すべてのホームセンターや家電販売店だとは言えませんが多くの店舗でみかけます。金額は2万円以下の屈折望遠鏡です。ブランドが国内、海外の1流もあります。

ぜひいちど触って見てください。架台はグラグラ、微動装置はカクカクしながら動きます。

どう考えても使い物にならない代物です。このレベルは光学性能は関係ありません。

買えば望遠鏡や天体観測が嫌いになる商品です。

しかしこれが前面に置かれているということは実際によく売れているのです。趣味に天体観測を考えているのでしたら、手を出さないでください。

よく売れているとか、いちばん目につくからいい望遠鏡だと判断しないほうが良いでしょう。

ホームセンターや家電販売店は望遠鏡の専門知識を持っていないケースが多くあります。

望遠鏡は値段で判断できません!【展示品は要注意】

望遠鏡は店舗ではあまり見かけません。ホームセンターや大手の電気屋さんでたまに見かける程度です。都市部には天体に限らず光学系の商品を取り扱う専門店もありますが、全国的には稀です。

本当は自分の手で触って判断したほうがいいのですが。最近はネットで検索して購入するケースが多いと思います。アマゾンや楽天で検索すると、あまりにも多くの望遠鏡が表示されます。

高いくせに粗悪な望遠鏡が堂々と掲載されてます!

情報が多すぎると初心者のかたは混乱すると思うので、基本的な見分け方を紹介します。

安いから粗悪望遠鏡とも言えません。高い値段でも使えそうにない望遠鏡もあります。

購入する目的は?【月、惑星か銀河星雲か】

天体望遠鏡を買うのですから目的はあるはずです。ただ物が大きく見えたらそれでいいという人は少ないでしょう。

月のクレーターが見たいとか土星の環を見たいといったところが一般的だと思います。土星の環はレンズの口径が5センチあれば本来、見えるはずなのです。

ところが巷に氾濫している望遠鏡でそれも売れ筋ランキングに入っている、口径が6センチとか7センチもある望遠鏡で見えないことがあるので驚きです。

輸入望遠鏡も国産望遠鏡も玉石混交の世界みたいですよ

うっかりしてたらどんなの掴まされるかわかったものではありません。購入するなら少しだけ勉強してください。おかしな望遠鏡を買ったら望遠鏡が嫌いになってしまいます。

おすすめ望遠鏡の基本的考え方

  • 月や土星が見たい人は6センチの屈折望遠鏡
  • 電子観望したい人には13センチ反射望遠鏡【自動導入機】
  • DSO(銀河、星雲、星団)は眼視観測では満足できないので電子観望しましょう。

電子観望については下の3記事を参考にしてください。

必見!最新の天体観測は【電子観望】だ。

【電子観望】ざっくり説明(予算も含む)

最安値CMOSカメラceres-c(オリオン星雲見えます)とuranus-c

天体望遠鏡については下の記事を参考にしてください。

初心者におすすめの天体望遠鏡

簡単な見分けかたポイント【高倍率には要注意!】

ネットで望遠鏡を検索する時の行動はこんな感じでしょうか?

  • ブランドで選ぶ【有名ブランドで粗悪望遠鏡が売られている現実もあります】
  • 値段で選ぶ【高くても粗悪望遠鏡もあります】
  • 種類で選ぶ【光学系式でかなり違いがあります】
  • 口径で選ぶ【口径の性能を期待できない望遠鏡があります】
  • 倍率で選ぶ【倍率サギと呼ばれる手法が蔓延しています】
  • 見た目で選ぶ【みるからにゴツイ架台は安心できます】
  • 機能で選ぶ【使い方で必要機能を理解しましょう】
  • 製造国で判断する【国産で初心者用は理想ですが用途限定されます】

販売ランキングに入ってる望遠鏡にはけっこう怪しいのがありますね

知識のない商品を購入するときは事前に調査が必要です。しかし何十万円もするものでなければ、事前に無駄な時間をかけるのはもったいないです。

簡単な見分け方をお伝えします。何はともあれ倍率で選ぶのはやめましょう。失敗のもとです。倍率は口径の2倍が上限と思ってください。口径60ミリなら2倍で120倍が上限です。

これ以上はボケて大きくなるだけです。それに100倍超えた高倍率だと手で操作するのは難しいですよ。

200倍とか300倍とかの望遠鏡もあるようですが、むしろ検討対象から外すポイントだと思ってください

上限倍率の計算方法。口径をミリにして2倍です。60ミリであれば120倍が一般的には上限倍率と考えられています。これ以上は見え方が悪化していきます。

極端な高倍率は粗悪望遠鏡です!4つの症状

口径の3倍とか4倍以上の倍率を謳っている望遠鏡は粗悪望遠鏡です。使い物になりません。以下は極端な高倍率にした時の症状です。

  • 極端な高倍率になると天体が暗くなって見えません。【適正倍率を超えると暗くて判別できなくなります】
  • 光学性能をオーバーしているので像がぼやけてなにが見えているのか判別できなくなります。
  • 高倍率では少しの振動でも影響をうけて観測できません。
  • 高倍率では天体の日周運動のために望遠鏡をつねに動かして追跡しなくてはなりません。

値段で選ぶ望遠鏡【値段で判断できないこともあります】

それでは、とくに【値段で選ぶ】についてにからめて解説したいと思います。安い望遠鏡ではじめることで天体観測が趣味として続けられるのか、判断することも大事なことですからね。

【天体望遠鏡】とアマゾンに入力すると大量に情報が表示されますが、基本的には無難な表示内容だと思います。しかしよく見ると初心者向けとうたわれた望遠鏡で『ちょっと』と思われるものが含まれています。

しかも以前は金額があまりにも安いものは、その価格だけで怪しいと判断できたのですが、最近はそこそこの金額ながら、どう見ても性能的に問題ではないかと思われる商品が混ざっています。

価格を判断の尺度にするだけでは危険です。

安価でありながら200倍以上とか謳っている望遠鏡は手を出さないほうが安全です!

そういった望遠鏡は初心者向けというよりは子供向け、それも幼児に近い子供向けの商品です。

大人が趣味として使い続けることはできません。月のクレーターをなんとか見るくらいでしょう。

風景や野鳥を見るのには双眼鏡を使いましょう。

屈折望遠鏡のF値とは【口径と焦点距離】

望遠鏡はF値が大きいほど見え方は良くなります。シャープに見えると思ってください。しかしメーカーは全長が長くなるためできるだけF値を抑えています。

焦点距離÷口径=F値 屈折式であればF10は欲しいところです

安価な望遠鏡ではF5以下もけっこうあります。これはかなり無理をしています。見え方に影響が出ています。シャープなキレのよい星像は期待できません。

高倍率にするとボケた像を拡大するだけになります。土星の環とかを見るのは難しくなります。

土星が楕円形の光の塊に見えるだけです。屈折望遠鏡を天体観測に使うのであればF10を目安にしましょう。

高級機の屈折望遠鏡はF5でも性能が落ちないように特殊なガラスと高度のレンズ設計をしています。その分とんでもなく高価です。

架台で選ぼう【経緯台、赤道儀・反射、屈折ともに】すべての望遠鏡!

架台は望遠鏡の肝です。それは架台が貧弱では安定した状態を保てないからです。

望遠鏡は対象を拡大して見る道具ですから、少しの揺れも視野が大きく揺れて観測ができません。振動をまともに拾い、しかもなかなか収まらないのです。

風が吹いたら揺れても仕方ないけど、いつも揺れてるのは困ります!

双眼鏡だと5倍から10倍くらいが一般的ですが、望遠鏡になると最低でも20倍にはなります。

しかも20倍では月のクレーターは見えません50倍は必要でしょう。土星の環になると50倍でも「なんとか見えます」のレベルです。

100倍以上は欲しいところです。この倍率になると、そばを歩くだけで振動で視野が揺れます。

この倍率をストレスなく見るには、それ相当の頑丈な架台が必要です。倍率やレンズ口径ではなく架台をもっと見てください。

倍率は接眼レンズを変えれば大きくすることも小さくすることも可能です。架

台も変更することは不可能ではありませんが無駄な出費です。実際には変更もできないことのほうが多いでしょう。


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いかつい架台を選ぶ

最初からできるだけ頑丈そうな架台を持つ望遠鏡を選びましょう望遠鏡の本体である鏡筒の太さと長さをよく見てください。それに対して架台の造りはどうでしょう?

鏡筒を支えるのにふさわしいガタイになっていますか?原始的ですが視覚的な感覚を磨くことです。

少し高額な望遠鏡をいろいろ見ていると、なんとなくですが感覚がついてくると思います。

アマゾン、楽天のサイトでいろんな望遠鏡を見てください。国産メーカーではビクセン、タカハシのサイトは参考になります。

長い鏡筒を支えるには頑丈な接続部が必要です。倍率があがると風や振動の影響をすごく受けます。たくさん望遠鏡を見ていると鏡筒と架台のバランスが感覚的につかめます。

経緯台と赤道儀

望遠鏡と架台のバランスを掴むことです。そのときに経緯台と赤道儀をわけて観察してください。

天体望遠鏡はストレス溜まることがあるので、しっかり選びましょう

経緯台であればこのくらいの造り、赤道儀であればこのくらいの造りというものがあります。頑丈なものはやはり見るからにごついです。

値段が安くて頼りない外見のものは間違いなくフラフラです。落ち着いて観測できません。

さらに三脚も見てください。ひ弱そうな細い脚では少しの風で振動が起こります。収まりません。高倍率では地面を歩くだけで視野が揺れます。

それから架台が樹脂製ではなかなか期待する剛性は得られないです。樹脂部分を相当肉厚にする必要があります。すぐに望遠鏡を買わずにいろいろなサイトで各社の望遠鏡を見てください。

コストの制約で完璧な架台はありませんが最低限の品質を持った望遠鏡を選びましょう。

日本ブランドのメーカーでも初心者向けでは感心できない製品があります。

1流メーカーでも油断できないのが天体望遠鏡なのです

それでも低い値段ながらしっかりした良い望遠鏡はたくさんあります。どうみても最低限の品質を確保できていない望遠鏡だけは選ばないようにしましょう。

初心者におすすめの天体望遠鏡では自動導入機のみ紹介していますが鏡筒と架台のバランスはこんな感じです。参考にしてください。

初心者向け、中級者向け、上級者向けといろいろあります。そのなかで望遠鏡と架台をセットにして販売している商品で感覚を磨きましょう。

もちろんアイピースとファインダーまたはレッドドットポインターも付属して、購入したらすぐに観測できる望遠鏡です。

本体のみで販売しているケースも多いので注意してください。

鏡筒だけで売っている望遠鏡はパーツを揃えないと使えません。上級者になってから考えましょう。

おのずから最低でも必要な感じが見えてきます。youtubeも参考になる映像がたくさんあります。ぜひ見てください。製造国は国産でも外国製でも一緒です。

国産をむやみに信用してはいけません。初心者用に完璧なものはありませんが、最低限の仕様が守られていないと使い続けるのが苦しくなります。

高倍率は微動装置が必要【100倍以上で観測】

微動装置もあったほうがいいです。100倍を超えると日周運動で天体が視野の中をズンズン動いていきます。微動装置で追いかけましょう。

手で追いかけると、そのたびに望遠鏡がぶれて観測になりません。微動装置でもブレますが天体を逃がしてしまうことは少ないでしょう。

最初に購入する望遠鏡を選ぶときは、架台をしっかり見るようにしましょう。光学系はもちろん大事なのですが、極端な短焦点でなければある程度信用しても大丈夫です。

ぜんぜん見えないような望遠鏡は、よほどでないと売ってないと思います。もちろん個体差はありますが、それよりも基本性能が最初から備わっていない望遠鏡は使い続けることができません。

落ち着いて観測ができるしっかりした架台を持つ望遠鏡を選ぶようにしましょう。初心者の初めての望遠鏡ということで屈折式に絞って説明しましたが反射式でも同じです。

天体望遠鏡も消費財です

最後に言いにくいですが安い望遠鏡はずっと使い続けるのは難しいですよ。とくに安価過ぎる望遠鏡はいろんな性能を犠牲にして成り立っているところがあります。使っているうちに満足感が低下します。

そして初心者の方はセット物にしてください。鏡筒、架台、アイピースなどが付属して購入後すぐに使えるタイプです。標準セットで慣れてからパーツを揃えるようにしたほうが無難です。

趣味として続けるなら自動導入、自動追尾機能がある望遠鏡を最初から選んだほうが無駄にならないと思います。

月と土星の環を見るだけであればアクロマートの屈折望遠鏡がおすすめです。とても扱いやすいですから。

屈折式と反射式【初心者でも反射望遠鏡を使えます】

反射望遠鏡は難しいイメージがありますが、大人が使うのであれば使いこなせます。反射望遠鏡は口径が大きくても値段は安いです。

望遠鏡の基本性能は口径で決まります。口径の大小は技術で補えるものではありません。

月と土星みるだけなら50倍くらいあれば見れます。でも架台が弱いと、とんでもないストレスがありますよ。まず天体を導入するだけでも疲れ切ると思います!

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電子観望にも使える望遠鏡SkyWatcher製P130VIRTUOSO GTi反射望遠鏡55242円税込み
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月のクレーターや土星の環に感動したら電子観望はどうでしょう?

電子観望はこちらの記事をどうぞ→天体観測するなら反射望遠鏡で電子観望だよ

自動導入の機能がついた望遠鏡はほとんどの悩みを解決してくれます。

望遠鏡の選び方・経緯台vs.赤道儀←自動導入に関してはこちらの記事を参考にしてください。

電子観望については下の3記事を参考にしてください。

必見!最新の天体観測は【電子観望】だ。

【電子観望】ざっくり説明(予算も含む)

最安値CMOSカメラceres-c(オリオン星雲見えます)とuranus-c

天体望遠鏡については下の記事を参考にしてください。

初心者におすすめの天体望遠鏡

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放物面鏡を採用した本格的なニュートン式反射望遠鏡です。彗星や天の川に散らばる星雲や星団を低倍率で観測するのに最適です。鏡筒にはアリガタプレートが装備されていますので、同規格の他の架台でも使用可能です。
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