天体観測【電子観望】で起こるトラブル:体験編|望遠鏡、CMOSカメラ等々

天体観測につきものといってよいトラブル!自宅で観測しているときならまだしも遠征先で発生すると取り返しがつきません。事前に対応ができるトラブルやできないトラブルなどいろいろありますが少しでも天体観測のコスパ、タイパをあげられるように体験したトラブルを思いつくまま書き連ねていきます。

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可愛いトラブル【忘れ物】致命的なものもありますが‥

天体観測や電子観望はいろんな機材が必要です。

望遠鏡にかんしても鏡筒と架台にファインダー、アイピースは必ず必要です。

全部セットしておけば忘れることはないのですが全部取り付けては持ち運びできないので無理ですね。

対策としてはせいぜいケースにまとめておくぐらでしょうか。

それでもこれだけでかなりうっかりミスは防げます。

あとはすべて整理して1ケースに納めておく癖を自分につけておくことです。

自宅であればすぐに探して取り付けることも可能ですが遠征先ではどうにもなりません。

持ち運びするものはひとまとめにするようにしましょう。

ケースにまとめておくべきパーツ類

アイピースないと天体観測できません。1個だけ別においてたりして意外と忘れます。
CMOSカメラ電子観望できません。忘れると対策不可能です。
ファインダー鏡筒から外して運ぶことが多いので良く忘れます。ないとアライメントで苦労しますね。
キャップ類【望遠鏡、ファインダー】なくても大丈夫ですが光学系は保護したほうがいいので忘れないようにしましょう。
フィルターアイピースと同じところに入れるようにしましょう。
ケーブル関係CMOSカメラ用はもちろん望遠鏡の電源ケーブルやPC用やいろんな種類があります。とても忘れることが多いのでまとめておきましょう。
パソコン電子観望では必須。忘れるとショック大きいですよ!
バッテリースマホ用もPC用もあります。望遠鏡に必要なバッテリーもあります。忘れると終了です。
ホッカイロ【夜露対策用】夜露が降りたらアウトなので必ずもっていきましょう。そして必ずセットしましょう。
スマホ【望遠鏡のコントローラーに使います】これも忘れたら終了ですね。
六角レンチとドライバー【反射用光軸調整用】光軸調整しなくても見えますがかなりの忍耐が必要です。
レーザーコリメーター【反射用光軸調整用】光軸調整しなくても見えますがかなりの忍耐が必要です。
照明【懐中電灯】大きなものでも小さなものでも必ず持っていきましょう。
水準器安物でもあったほうがいいです
スペーサー【下敷きです】ドブソニアンは必ず使います。ないと水平が出せません。
シェード【ドブソニアン用外光対策】遠征先でもフードとして役に立ちます。
星図スマホは望遠鏡とつなぐとネットから切断されます。

ケーブル関係はいろいろな種類があり忘れやすいので特に注意してください。電源ケーブルなどは忘れると自動導入望遠鏡は動きません。

望遠鏡が自動機だと乾電池またはバッテリーは必需品です。容量のチェックもしておきましょう!

星図についてはスマホを望遠鏡に接続してリモコン代わりになるとネットは使えなくなります。観測したいメシエ番号やNGC番号がわからないと導入ができなくなるのでメモしておくといいです。いまどき星図を買う必要はありません。

あれば便利な観測用グッズ

椅子座って観測する方が身体のふらつきがなくなります。
防寒具山間部はとても冷えます。
水筒【水分】冷たいものでもホットでも必ず持参してください。オシッコはその辺でできます。
お菓子寒いと体力消耗します。エネルギーの補給を考えましょう。

望遠鏡を忘れていったら星座の勉強でもしてください。いいエピソードになります。

ファインダーのトラブル【設定、使い方】

明るいうちに地上の動かないもので設定するのが一番間違いありません。

それが無理なときは最低倍率で望遠鏡を覗きながらするしかありません。

高度の高くない明るい星【あれば金星がおすすめ】で頑張って合わせましょう。

望遠鏡の鏡筒とファインダーが並行になっているかよく見てください。

これが狂っていると望遠鏡の視野に捉えることが難しくなります。倍率が40倍以上だと苦労すると思います。

ファインダーの合わせ方【目で見て並行は確保しましょう】

屈折式も反射式も要領は同じです。鏡筒に取り付けたファインダーが並行になっているか目で確認してください。

明らかに平行でないと調整ネジでは修正できません。

ファインダーの脚に差し込むときに曲がらないようにする必要があります。

大体でいいので鏡筒と並行になるように差し込んでください。

日頃から慣れておくとすぐに合わせることができますよ。

ファインダーの使い方について【アライメントに使うもの】

ファインダーの役目は導入の手助けですが月や惑星には有効ですが暗いDSO(銀河、星雲、星団)には無力です。

自動導入機はアリメントで星の導入に使いますがDSO(銀河、星雲、星団)の導入に使うのはお勧めできません。

5センチくらいの口径で見つけられるDSO(銀河、星雲、星団)はわずかです。

経緯台のアライメントであればファインダーの中心近くにあれば視野内に入っています。

十字線ちょうどでなくても導入には役立ちます。

ただし正確に照準を合わせておけばCMOSカメラでのアライメントに使うことができるので頻繁にアライメントを繰り返すのであればキッチリと合わせることをおすすめします

ファインダーで見つけて導入できるのは月と惑星だけです。

天体が見えない【銀河、星雲ではよくあります】

ファインダーで導入されても目で見えないこともあります。

ピントを合わせておかないと見えないかも

よほど明るい天体であれば別ですがピントが合っていないと導入されているのかわかりません。

接眼レンズの合焦位置は焦点距離によって変わります。

使用する位置を接眼筒に記入しておくのも一つの方法です。ある程度正確に合わせておきましょう。

見えない天体はとても多いものです。

DSO(銀河、星雲、星団)はピントが合っていても見えにくいものが大半です。

外灯や室内照明の影響で光害があふれています。都市部や市街地では大きな影響を受けます。

ほとんど見えないと断言してもいいくらい見えにくいものです。

DSO(銀河、星雲、星団)を見るための対策

いちばんいいのは暗いところに移動しましょう。目標天体の方向に明るい光があるときは避けるようにしてください。

市街地くらいだと少し移動するだけで周囲に光源になるものが少なくなるポイントもあります。

それだけで見え方はかなり変わることがあります。

とくに光が目に入るところにあると影響が大きいです。たとえば顔の前に小さなLED光源がひとつあってもそちらの光に反応して見えなくなります。

接眼レンズを覗いていても横から光が入ります。網膜は明るいものにすぐ反応します。

そらし目を使う。

薄くて弱い光なのでカッチリと見えるものではありません。

あくまでぼんやりと儚く見えるものです。凝視するとむしろ見えにくくなります。

網膜の横で捉えたほうが見えてきます。少し目を動かして視野の周辺に視線を振ってください。

ボウっと浮かびあがります。

DSO(銀河、星雲、星団)の見え方を体験して実感する

体験すれば理解できます。最初はなかなかわからない感覚ですが、いちど見てこんなものかと知ると、それからははかどります。

これはメシエ天体に関してでNGCなどは慣れることができるかどうかは本人の努力と視力しだいでしょう。

眼視観測でDSO(銀河、星雲、星団)を狙うのはコスパやタイパで考えると不思議な世界ですがいちどは体験することをおすすめします。電子観望でどれだけ凄い天体の姿を画面上で見ても、自分の目で淡い天体を捉えた感動とは次元が違います。沁みるものの質も深さも違うと思います。

夜露でぼやけてきた!

眼視観測でも電子観望でも夜露にやられるとアウトです。ヒーターで乾燥させることができればよいのですが私はヒーターがないので諦めて撤収しています。

ようするにしょっちゅう夜露にはやられています。

ニュートン反射は斜鏡から曇ります。かならず対策しましょう。

斜鏡にホッカイロ小を貼り付けるだけでけっこう効果あります。

夜露が降りると星像が極端に悪くなって観測不可能になります。電子観望でも同じです。

風で観測できない【望遠鏡に風は大敵】

セッティングが完了したら風が吹いてきた。

望遠鏡は見晴らしの良いところに設置するので風の影響を受けやすいですね。

車で遠征しているときはとりあえず車体で風除けしましょう。

たいていは車中で待機ですね。意外と治まることが多いです。

風量によっては即撤収しましょう。望遠鏡はあまりバランスの良い方ではありません。

吹き倒されないようにしましょう。

光害対策【街灯はいたるところにあります】

石を投げて街灯を壊すのは犯罪になります。おすすめしません!

明かりのある反対方向を観測するエリアにしましょう。

月や惑星はあまり影響を受けないのでそっちを観測するとか‥

遠征した意味がなくなりますね。

機材の落下や引き倒し【多いですよ~】

基本的に暗がりでも作業なので頻繁に起こると思ってください。対策は照明とスローな動作です。

ランタンのように周囲が照らせるものがあればよいのですが、あたまにつけるヘッドバンド式のLEDも有効です。

両手の自由が利く状態にしましょう。

ケーブルは望遠鏡以外でも使われており至る所に這っています。引っ掛けると機材を倒したり接続プラグを痛めたりします。

動作をゆっくりにすることで多少ダメージを回避することができますが、天体観測にはありがちなトラブルです。

SynScanが暴走する~【よくあるトラブル】

動き出して止まらないことがありますね。

ライブスタックかけているときにズンズン動いてどうしようもありません。

落としてアライメントからやり直すようにしています。

意外と多いような気がしますが、それほど後に引くことはないように思います。

SharpCapが不調【たまにあるトラブル】

フリーズしたり画面に変な色が出たりとたまにですがあります。

PCのソフトなので諦めて再度立ち上げています。

初期設定に戻せばほとんど解決しています。

忘れ物がないですか?

ちゃんと持って行ったものはありますか?

暗いとなにか忘れていることがあります。

撤収前にもう一度見回りましょう。

天体観測【電子観望】で起こるトラブル:体験編|望遠鏡、CMOSカメラ等々

天体観測をやっているといろいろなトラブルに見舞われます。ある程度事前の対策で防げるものもありますが天候次第の趣味なので防ぎようのないものもあります。

天体観測を快適にするにはコスパやタイパを考えた快適な楽しみでないと続かないとお見ます。上手くいかないときの逃げ方もあらかじめ考えておく方が良いのかもしれないですね。

なにわともあれ遠征先で忘れ物に気づくとダメージが大きいので事前の準備はしっかりやっておきましょう。

観測すべき天体は無数にあります。トラブルに時間を取られているヒマはありません。

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