ベランダ天文台から天体観測・第二弾【祝大漁日】

ちょうこくしつ座系外銀河NGC253・30センチ反射望遠鏡で電子観望
ベランダ天文台から天体観測【祝大漁日】

2023年10月12日にベランダ天文台でNGCマラソンしました。稀に見る大豊作なので報告します。

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スタートは少し雲がある、まあまあの空でした。【ベランダ天体観測】

スタートしたのは19時30分(2024年)ころです。アライメントは土星とくじら座のミラにしました。土星は問題なかったのですが、ミラはまだお隣の屋根で隠れていたので導入できません。

やり直すのが面倒だったのでそのまま続行です。当初は土星の観測のつもりでしたから、いい加減なアライメントでも問題なしと判断しました。

このやり方はよくないです。アライメントは正確にやりましょう!

ベランダ天文台は土星からスタート

すぐに土星を導入。アライメントした星なので問題なく導入できます。ところがシーイングが良くありません、195倍で見るとけっこう揺らいでます。

もちろん土星の環は見えてますし、環の外側が少し暗くなってカッシーニの空隙が見えているような感じはするのですが、落ち着いて見ていられません。

DSO(銀河、星雲、星団)の電子観望に切り替えることにしました。そのほうがシーイングの影響が少ないからです。

AzgteP130NにCeres-Cを取り付けて土星の衛星でピントを合わせて電子観望スタートです。

カッシーニの空隙が見えないのは光軸をしっかり合わせていないこともあると考えています。DSO(銀河、星雲、星団)の電子観望なら多少甘くても大丈夫と思っていますから。

みずがめ座球状星団M2【ベランダ天体観測①】見ごたえあり!

やっぱり一発導入できてません。しかし矢印キーを少し動かすとすぐに導入できました。精度はそんなに悪くないみたいです。M2は明るいのですぐにわかります。露出時間は0.5秒、ゲイン450ぐらいです。

初心者おすすめの電子観望向けの天体です

何度も見ているのですぐに飽きてしまい次はどれにするか考えました。この近くはメジャーな天体が少ないのでNGC天体を狙うことにしました。

NGC天体はメシエ天体にくらべて小さいし、暗いのでアライメントが適当では苦労すると思いましたが、部屋の中でスマホをポチポチするだけなので気分は楽なもんです。

みずがめ座惑星状星雲NGC7009【ベランダ天体観測②】

星図を見るとすぐ近くに惑星状星雲NGC7002がありました。なんと一発導入できました。小さいですがうすい青色の天体がポツンと輝いています。丸くて少しいびつな、ほつれたような感じが見えます。

とにかく青色が印象的です。惑星状星雲は青だったり緑だったりけっこうカラフルです。でも小さいので画像を保存する気にならず次に行くことにしました。

捉えた天体をすべて保存してデータベース化したほうがいいのでしょうが気軽な電子観望で楽しむのもいいものですよ。

みずがめ座球状星団NGC7492は撃沈【ベランダ天体観測③】

NGCの球状星団はあまり見たことがなかったので、挑戦して見ましたが導入できません。矢印キーであたりを掃天しましたが見つけられませんでした。アライメントがいい加減だから仕方ないのですぐに諦めてほかを当たります。

よくあることなのでメゲません!

みずがめ座系外銀河NGC7171【ベランダ天体観測④】

どうゆうわけか一発導入できました。しかしうすい銀河です。渦どころか存在を確認するのも大変です。意外と画面からすぐに見つけることができました。本日の調子はよさそうです。

みずがめ座系外銀河NGC7606【ベランダ天体観測⑤】

一発導入できました。11.5等級の暗い銀河です。とうぜんPC画面で見つけるのが大変です。NGC天体はこんな感じが多いです。0.5秒露出の画面では砂嵐のなかでうすい光を探します。

それでも慣れてくるとこのくらいはすぐに見つけられます。いちおう渦を巻いているのですがそこまで見るのはむりでした。

みずがめ座系外銀河NGC7727【ベランダ天体観測⑥】

一発導入です。11.5等級で中心部がかなり明るい銀河ですぐにわかりました。真正面から渦を巻いている姿が見えるはずですが、なかなかそこまでは見えません。

実際は画像よりも少しは渦の様子を見ることができました。このときは珍しく8秒露出で42枚スタックしています。

みなみのうお座系外銀河NGC7314【ベランダ天体観測⑦】

導入がすこし外れていました。それでもほぼ画角に収まっていたと思いますが暗くて確認に手間取りました。

このあたり慣れの問題ではじめて挑戦される方は戸惑うと思いますが、ヒストグラムで全体の明るさとノイズを調整しながら学ぶしかありません。見つけることができると楽しいものです。

すこし大き目の銀河で構造がなんとなく見えてきました。焦点距離650ミリでもこの程度です。保存したスクリーンショットよりは見えてました。

焦点距離が短いと小さい銀河はほとんど存在の確認だけで終わってしまいます。

ちょうこくしつ座系外銀河NGC7507【ベランダ天体観測⑧】

わりと中心部が明るい銀河です。すぐに見つかりました。たぶん導入は少しそれていたような気がします。このあたりになるといつでも見つけられると、変な自信がついてあまり覚えていません。

それに丸いだけで見栄えがしない銀河だからすぐにつぎに行きました。スタックも33枚でやめてます。

銀河の値打ちは外見です。気軽な電子観望はこの程度のノリでやってます。

くじら座系外銀河NGC247【ベランダ天体観測⑨】

星図を見るとくじら座に少し大きめに描かれた銀河マークがあったので見ることにしました。

ありません。まったくありません。本日いちばん苦労しました。とにかく、どこをさがしてもヒストグラムをいじっても露出時間を1秒にしても見つかりません。

かなり時間をかけましたが見つからないので、諦めかけたときに砂嵐画面になにやらあるような気がして露出を4秒にしてようやく確認できました。確かにかなり大きい見かけですが、それにしても暗いです。

大きさだけなら相当大きいほうではないでしょうか。うっすらと見える大きさは画面の横3分の1くらいの大きさはあります。見つけた自分を褒めてあげたくなります。次回挑戦しても見つける自信はないですが。

山間部に遠征して外光の影響を排除して電子観望したいです。絶対に構造が見えてくると思います。

ちょうこくしつ座系外銀河NGC253【ベランダ天体観測⓾】 電子観望おすすめ銀河!

昨年も見ている銀河です。もちろん一発導入ですぐに画面いっぱいにあることがわかります。大きいうえに明るくてメシエ天体に負けません。全天の銀河の中でも上位にくる大物です。

見事な構造をしています。これだけ迫力があると見ているだけで飽きません。もっと画角の大きなカメラで見たくなります。

また、もっと長焦点の望遠鏡で詳細を見たい気持ちにもなります。NGCとはいえ満足感の高い銀河です。

メシエの銀河でもこれほどの大きさと構造を見せてくれるのは少ないですよ。おすすめ銀河です。

ちょうこくしつ座球状星団NGC288【ベランダ天体観測⑪】

ちかくにあった球状星団を見ることにしました。一発導入です。大きさに驚きました。NGCなのでショボい小さな球状星団だと思ってました。

大きさだけならメジャークラスです。すこし星の密集度がひくいのか暗いですね。それでも球状感がよく出ています。

中心部が飽和して潰れてしまう明るい球状星団よりも、見ているとイメージが湧いてきました。

くじら座系外銀河M77【ベランダ天体観測⑫】

導入は外しましたが明るいので簡単に探せます。けっこう外れていました。たしかに明るいですがNGC253にくらべるとショボいですね。

以上で終了しました。まだ23時ですが座椅子での電子観望なので腰が痛くなってきました。

この間、外にはいちども出ていません。ベランダ天文台は楽ちんですが観望できる範囲が限られているのが難点です。きょうはいい観望ができました。

13センチ650ミリ焦点の反射望遠鏡とCeres-Cの組み合わせでも楽しい電子観望ができます。皆様もぜひご自分のお気に入り銀河を見つけてください。

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